フジテレビの港浩一社長が、タレントの中居正広氏に関する女性トラブルについて緊急会見を開いたことを受け、波紋が広がっています。18日放送のTBS系「情報7daysニュースキャスター」では、この会見をトップニュースとして取り上げ、コメンテーターの菊間千乃弁護士が、フジテレビの対応やアナウンサーの置かれた状況について言及しました。
菊間弁護士、第三者委員会の設置方法に疑問
番組では、港社長の会見の様子を8分間のVTRで紹介。菊間弁護士は、フジテレビが第三者委員会の設置について、日本弁護士連合会のガイドラインに沿っていないことをあえて説明した点に疑問を呈しました。「報告書の信憑性が疑われる可能性がある。なぜあえてそう言ったのか理解できない」と厳しい表情で語りました。
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アナウンサーの仕事への誇り、誤解を払拭したい
さらに菊間弁護士は、元フジテレビアナウンサーとしての立場から、今回の騒動でアナウンサー全体への誤解が広がることを懸念。「アナウンサーは、努力を重ね、取材先との信頼関係を築き、視聴者の支持を得て仕事をしている。誰かと食事に行っただけでレギュラーを獲得するような仕事ではない」と強調。 「アナウンサーの皆さんは自信を持って仕事に臨んでほしい」とエールを送りました。 食事を仕事につなげる行為自体を否定するのではなく、真摯な努力を軽視するような風潮を危惧していると言えるでしょう。 飲食業界に詳しいA氏も「ビジネスにおける関係構築は重要だが、線引きが難しい。今回の件で、改めて適切な距離感について考える必要がある」と指摘しています。
安住アナ、女性社員の心情に寄り添う
番組キャスターの安住紳一郎アナウンサーも、フジテレビの宮司愛海アナウンサーが同局のニュース番組で「意図しない目を向けられて傷ついている仲間が多くいる」と訴えたことに触れ、「女性スタッフや女性アナウンサーが打ち上げや懇親会に参加することはごく普通のこと。そこで信頼を得て仕事につなげるのは間違っていない」とコメント。一方で、「性接待を目的とする人間は処分されるべき」と厳しい姿勢を示しました。
港社長、中居氏への聞き取りは実施せず
港社長は会見で、トラブル発生直後に事実を認識していたものの、女性の意思を尊重し公にしなかったと説明。中居氏への正式な聞き取りは行わなかったと明かし、今後の調査は第三者委員会に委ねるとしました。
今後の調査の行方
今回の騒動は、芸能界におけるハラスメント問題や、メディアの対応について改めて議論を呼ぶことになりそうです。 第三者委員会による調査結果が待たれます。 著名な料理研究家B氏は「今回の騒動は、業界全体の意識改革を促す契機になるかもしれない」と語っています。
まとめ:真相究明と再発防止へ
中居正広氏の女性トラブルに関するフジテレビの対応は、様々な意見が飛び交う状況となっています。 今後、第三者委員会による調査がどのように進められるのか、そしてどのような結果が導き出されるのか、注目が集まります。 また、今回の騒動を教訓に、業界全体で再発防止に向けた取り組みが進むことが期待されます。