高松市の大西秀人市長は16日の定例記者会見で、サンポート地区での四国新幹線の新駅の設置可能性を調査する費用を2025年度の一般会計当初予算案に盛り込む方向で調整していることを明らかにした。
香川経済同友会は2021年、新駅の設置候補についてサンポート地区のほか、JR栗林駅や高松琴平電気鉄道伏石駅の付近、高松空港の地下とする提言書を県と市に提出。しかし、昨年11月にはサンポート地区に一本化するよう提言した。
市交通政策課によると、調査事業ではサンポート地区に新駅を設置できるのか、設置した場合の乗降客数や経済効果などを他の候補地と比べながら検討する。事業費は調整中という。
大西市長は「四国は全国で唯一の新幹線空白地帯だ。経済や観光振興で大きなマイナスになるのではと危機感を持っている」と強調。「具体的な議論を行うために、県など関係機関と連携し、必要な対応を行いたい」と述べ、議論の活発化や機運醸成につなげたい考えを示した。
また、市は2月16日午後2~5時、サンポートホール高松で、四国新幹線の意義や役割をPRするシンポジウムを開く。識者の基調講演や、北陸新幹線開業に向けた金沢市の取り組みが紹介される。参加無料。