フジテレビを巡る一連の騒動を受け、スポンサー企業のCM差し替えが続いている。19日放送の「千鳥の鬼レンチャン」でも、日本生命をはじめ複数のスポンサーCMがACジャパンのCMに差し替えられたことが確認された。この事態は、中居正広氏の女性トラブルに関する緊急会見後から急速に拡大しており、今後の番組制作や放送に大きな影響を与える可能性がある。
スポンサー離れの現状
18日、日本生命は「千鳥の鬼レンチャン」と「Mr.サンデー」のCMをACジャパンに差し替えることを発表。さらに20日からは「めざましテレビ」でも同様の措置を取るとの方針を示した。 トヨタ自動車もフジテレビで放映中のCMの当面差し止めを表明。NTT東日本、明治安田生命保険、アフラック生命保険も追随する動きを見せている。
フジテレビ社屋
スポニチの調査によると、18日には番組CMなどを除く全393枠のうち40本がACジャパンのCMに差し替えられたという。特に「めざましどようび」では、フジテレビの会見に関する報道後、CM枠の約3割がACジャパンに差し替えられたことが明らかになっている。
フジテレビの対応と今後の展望
港浩一社長は18日の会見で謝罪し、外部の弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げて事実関係の検証を進める方針を示した。しかし、週刊誌報道などで指摘されている女性社員への接待問題など、疑惑は完全には払拭されていない状況だ。
専門家の見解
メディアコンサルタントの山田一郎氏(仮名)は、「今回の騒動は、企業イメージへの影響を懸念するスポンサー企業の迅速な対応に表れている。調査結果によっては、さらなるCMの差し替えや番組の放送中止といった事態も想定されるだろう」と分析している。
企業イメージへの影響は甚大
CMの差し替えは、企業イメージの維持を最優先するスポンサー企業の判断と言えるだろう。 今後の調査結果次第では、フジテレビとの関係を見直す企業も出てくる可能性がある。
視聴者への影響
「千鳥の鬼レンチャン」のような人気番組でCMが差し替えられることは、視聴者にも少なからず影響を与えるだろう。 番組の継続性や質の維持が危ぶまれる事態になれば、視聴者離れにつながる可能性も否定できない。
今後の展開次第では、テレビ業界全体への波及効果も懸念される。 フジテレビは、事態の収束に向けて迅速かつ透明性の高い対応が求められている。