フジテレビを揺るがす中居正広氏関連のトラブル。編成幹部社員の関与が報じられ、日本生命保険、トヨタ自動車に始まり、セブン&アイ・ホールディングス、花王、NTT東日本など50社以上のCMスポンサーが撤退するという異常事態に発展しています。視聴率低迷にあえぐフジテレビにとって、これはまさに存亡の危機と言えるでしょう。そして、この騒動の背景には、取締役相談役・日枝久氏の「院政」があると囁かれています。
日枝久氏とは何者か?「フジテレビの天皇」と呼ばれた男
日枝氏は、1988年に鹿内春雄氏の死去後、社長、そして会長に就任し、長きにわたりフジテレビのトップに君臨してきました。2017年に相談役に退いた後も、その影響力は絶大で、「院政」を敷いているとされています。株主総会で「日枝やめろ!」と怒号が飛んだこともあるという逸話からも、その存在の大きさが伺えます。今回のトラブルも、日枝氏の体制下で築かれた風土が遠因ではないかとの声が上がっています。
日枝久氏の写真
ホリエモンも参戦!「日枝久、出てこい!」
かつてフジテレビ買収を画策した堀江貴文氏も、この騒動に言及。「日枝さんが出てこないとフジテレビの問題は解決しない」とYouTubeでコメントし、フジ・メディアHD株を購入した上で「日枝久、出てこい!」と訴えています。
長年にわたる「天皇支配」の実態
フジテレビOBの芸能評論家・中野義則氏によると、日枝氏は局内では「天皇」と呼ばれ、専制君主のように振る舞っていたとのこと。旧社屋時代には、現代では考えられないようなパワハラ、セクハラが横行していたという証言もあります。女子アナ採用に関しても、日枝氏の好みが大きく影響していたという噂も根強く残っています。
マリエ
衰退の始まり?2011年の3冠陥落
フジテレビが年間視聴率3冠王の座から陥落した2011年。ある幹部は「これからフジテレビは厳しい時代になる」と予言していました。それから約15年、フジテレビは低迷を続けています。これは、日枝氏の「天皇支配」による硬直化した組織体制が原因の一つではないか、との見方もあります。
港社長の会見も火に油?批判の声高まる
港浩一社長の会見では、週刊誌やウェブ媒体の排除、中継禁止、被害女性への謝罪なしなど、対応の不手際が目立ちました。第三者による調査についても、「第三者が入る調査委員会」という曖昧な表現で、要求を軽んじているように見える対応に、批判の声はさらに高まっています。しかし、港社長よりも、日枝氏が裏で糸を引いているという見方が大勢を占めています。
内部告発も?「日枝さんの覚えめでたい人間しか出世しない」
フジテレビ関係者によると、「意に沿わなければ地方局に飛ばされるので、日枝さんの覚えめでたい人間しか出世しない。だから逆らえるはずがない」とのこと。内部からも、日枝氏の影響力の強さを示唆する声が上がっています。
フジテレビの未来は?オールドメディアからガラパゴスメディアへ?
中野義則氏は、「報道を制限したり、クレー厶をいれる現在のフジテレビに自浄能力は期待できない。今回をきっかけに膿を全部出し切らなければ、フジテレビに明日はない」と警鐘を鳴らしています。このままでは、オールドメディアどころか、ガラパゴスメディアになってしまう可能性も否定できません。
港社長は「社員を守る」と宣言しましたが、現場の社員たちは、社長会見でさらに迷惑し、苦しんでいるという声も聞こえてきます。人気タレントへの女子アナの“上納”という疑惑も払拭できておらず、87歳の相談役が院政を敷くという異常な組織体制。フジテレビの未来はどこへ向かうのでしょうか。