フジテレビが深刻な危機に直面しています。企業のCM出稿停止は50社を超え、キッコーマンも長寿番組「くいしん坊!万才」の放送見合わせを要請する事態に。中居正広氏の女性トラブルへの社員関与疑惑も浮上し、村上誠一郎総務相からも早期調査と適切な対応を求められています。
CM出稿停止ドミノと番組見合わせの波紋
50社を超える企業がCM出稿を停止し、キッコーマンも看板番組「くいしん坊!万才」の放送見合わせを要請。この前代未聞の事態は、フジテレビの経営に大きな打撃を与えています。企業イメージへの影響を懸念する声が広がり、今後のスポンサー獲得にも暗雲が立ち込めています。
CM出稿停止のニュース記事
メディア取材制限で批判噴出、タレント・芸能プロも敬遠?
先の記者会見で港社長らフジテレビ幹部はメディア取材を制限し、動画撮影も禁じる異例の対応を取りました。報道機関としてあるまじき姿勢に批判が殺到。この対応がさらなる火種となり、タレントや芸能プロダクションからも敬遠される可能性が指摘されています。元フジテレビの芸能評論家、中野義則氏は「フジテレビに関わるとマイナスイメージがついて損をする、そう業界からも判断されて仕方ない状況」と厳しい見方を示しています。
制作費削減、コンテンツの質低下…負のスパイラルに陥る懸念
広告収入の激減は制作費の削減に直結し、コンテンツの質の低下を招く可能性があります。関連会社も今後の展開に不安を抱えていると中野氏は指摘。空疎な番組が増えれば視聴者離れはさらに加速し、テレビメディアとしての存在意義が問われる事態になりかねません。
日枝久相談役の写真
取材拒否、ロケ地使用不可…現場スタッフへの影響も深刻
リポーターの小柳美江さんは、取材現場での困難さを訴えています。「フジテレビだったらインタビューに応じる」と言われていた時代から一転、「フジテレビだったら話さない」と言われる可能性も出てきているとのこと。現場スタッフの苦労は想像を絶するものがあり、番組制作にも深刻な影響が出始めています。
社員、スタッフからも悲痛な声…女子アナ退社ラッシュの可能性も
「もう局には行きたくない」という社員やスタッフの声も上がっているという現状。幹部社員による女子アナの「上納」疑惑は、アナウンサーのイメージを大きく損ない、退社ラッシュに発展する可能性も否定できません。かつての花形職業だったアナウンサーの地位低下は、今後の就職希望者数にも影響を与えるでしょう。
経営陣の総退陣、第三者委員会設置…抜本的な改革が不可欠
中野氏は、フジテレビの再生には「完全に膿を出し切り、会社の風土から改めていく必要がある」と強調。日枝氏をはじめとする経営陣の総退陣、港社長による記者会見のやり直し、あるいは日弁連の想定する第三者委員会の設置による徹底的な調査が必要だと訴えています。「現経営陣が居座り続ける限り、状況は同じ」という局内の声からも、抜本的な改革の必要性が浮き彫りになっています。
フジテレビの未来は…
フジテレビ・メディア・ホールディングス(HD)は23日に臨時取締役会を開き、第三者委員会設置を検討するとされていますが、現経営陣の姿勢に不信感を抱く声も多く、今後の展開は予断を許しません。フジテレビの未来は、まさに崖っぷちに立たされています。