カンテレの大多亮社長が、タレント中居正広氏をめぐる問題について、2時間にわたる異例の記者会見を行いました。怒りを滲ませながら語られたその言葉の裏には、一体何が隠されているのでしょうか? 本記事では、会見の内容を詳しく解説し、この騒動の背景に迫ります。
会見概要:異例の全メディア公開、2時間超の激白
2025年1月22日、大阪市北区のカンテレ本社で行われた新年社長会見は、異例の様相を呈しました。テレビカメラ6台、27社48人の報道陣が集結する中、大多社長は2時間10分にわたり、中居氏の問題について説明を行いました。通常は関西放送記者クラブ加盟社向けの会見ですが、今回は希望する全メディアに公開され、質疑応答も活発に行われました。
alt=カンテレ大多社長の会見の様子。真剣な表情で記者の質問に答えている。
謝罪とCMへの影響:30社以上が提供を中止
会見の冒頭、大多社長は「私がフジテレビに在籍していた当時の事案です。1年半前の出来事であり、関西テレビは一切関与していません。関係者の皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪しました。さらに、この問題の影響で30社以上のスポンサーがCM提供を中止またはACジャパンに差し替えたことを明らかにしました。
問題把握時の衝撃と社長への報告:葛藤と苦悩
大多社長は、問題を把握した際の心境について「ある種の衝撃を受けました。被害女性のケア、プライバシー、人権、精神面のケアを最優先に考えなければならないと強く思いました」と述べました。同時に、この問題をフジテレビの港社長に報告すべきかどうか葛藤があったことも吐露。「知ってる人が増えるのは避けた方がいいのではないかという考えもありましたが、最終的には私の判断で港社長に報告しました」と語りました。
中居氏への思いと番組継続の理由:批判への反論と苦渋の決断
会見では、問題発覚後も中居氏の番組を継続した理由について厳しい質問が相次ぎました。大多社長は「中居氏を守ろうという意識はなかった」と明言しつつも、「被害女性を守る最善の方法は何かを考えた結果、番組継続という判断に至った」と説明しました。そして、「ズルズル番組を続けているという批判も理解している。いつ番組を終わらせるべきか、常に考えていました」と苦渋の決断であったことを強調しました。
“怒り”の表明:中居氏への複雑な感情
中居氏に対して言いたいことがあるかという質問に対し、大多社長は「この事案だけを見れば示談が成立しており守秘義務があるため、私がどうこう言うことはありません。しかし、番組を漫然と続けていこうなどと思ったことは一度もありません」と強い口調で語りました。さらに、「ある種の『怒り』があったか」という質問には、「怒り? そう取っていただいて結構です」と、中居氏への複雑な感情を露わにしました。
多岐にわたる質問:接待、女子アナ献上問題にも言及
会見では、スポンサーのCM差し替えに関する詳細や、テレビ局の接待、女子アナウンサーの献上といったセンシティブな質問も出されました。大多社長はこれらの質問にも真摯に答え、透明性を確保しようと努めました。
まとめ:真相究明と今後の対応に注目
今回の会見は、中居氏をめぐる問題の深刻さを改めて浮き彫りにしました。大多社長の言葉からは、事態の収拾を図ろうとする姿勢と同時に、複雑な感情が読み取れます。今後の真相究明と関西テレビ、そしてフジテレビの対応に注目が集まります。