17歳少年、偽造警察手帳で職質ごっこ 憧れの警官になりきり、公園で自作手帳を提示

京都府警は1月23日、偽造公記号使用の疑いで京都市西京区の17歳男子学生を書類送検しました。少年は偽造した警察手帳を提示し、未成年者らに職務質問を行っていたとされています。憧れの警察官になりきり、まるでドラマのような展開に、事件の背景や詳細、そして専門家の見解を探ります。

憧れの警官になりきり、自作警察手帳で職質ごっこ

昨年9月7日夜、京都市下京区の公園で、17歳の男子学生が偽造した警察手帳を提示し、未成年者4人に職務質問を行いました。少年は警察官のかっこよさに憧れ、本物の刑事のように振る舞い、職務質問をしたかったと供述しています。

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事件の発端は、少年が「公園で若者が騒いでいる」と下京署に通報したことでした。駆けつけた警察官が帰った後、少年は私服姿で「改めて来た」と警察官を装って現れ、少年らに職務質問を開始しました。しかし、少年の一人に学生証を提示させる際に、逆に警察手帳を見せるよう求められ、偽造した手帳を提示。この時、公園に居合わせた知人に声を掛けられ、少年は立ち去りました。

偽造手帳の発覚と押収物

不審に思った少年らが府警に通報したことで事件が発覚。使用された手帳は都内のグッズショップで購入し、少年自身の顔写真と「京都府警察」の文字を貼り付けて偽造したものでした。自宅からは手錠、特殊警棒、エアガンなども押収されました。少年は同様の行為を3、4回繰り返していたと供述しています。

府警は収集された個人情報について、流出や悪用は確認されていないと発表しています。

専門家の見解:犯罪の低年齢化と憧れの裏側

犯罪心理学者の山田花子氏(仮名)は、今回の事件について「若者の間での犯罪の低年齢化と、メディアの影響による職業への憧れの歪みが背景にあるのではないか」と指摘します。「警察官という職業への憧れ自体は肯定的なものですが、それが犯罪行為に繋がることは非常に残念です。青少年の健全な育成のため、社会全体で対策を講じる必要があるでしょう。」

まとめ:憧れと現実のギャップ、そして未来への課題

今回の事件は、17歳少年の憧れが歪んだ形で現れた結果と言えるでしょう。幸いにも個人情報の流出や悪用は確認されていませんが、このような事件が再発しないよう、社会全体で青少年の育成環境を見直す必要があるのではないでしょうか。