誰もいないはずの静まり返った夜の美術大学。課題に追われる学生にとって、そこは創作活動の場であると同時に、時に不思議な出来事が起こる場所でもあるようです。今回は、ある美術学生が体験した、忘れられない夜の出来事をご紹介します。
課題に追われる美術学生の日常
関西の美術大学に通っていた平野さん（仮名）は、日々山積みの課題に追われていました。デッサン、木材加工、ポスター制作、インスタレーションアート…大学1年生の頃から、膨大な量の課題をこなすのに必死だったといいます。
「夜間活動申請をすれば、工房は夜遅くまで使えたので、学期末になるとほぼ学校に泊まり込んで作業していました」と平野さんは当時を振り返ります。
謎の“うんスポ”ルーティン
平野さんが通っていた大学は古い校舎と新しい校舎が混在しており、工房は古い校舎にありました。古い校舎のトイレはウォシュレットがなく、潔癖症の平野さんは用を足す度に新しい校舎まで足を運んでいたそうです。
「新校舎のトイレはキレイで、夜間は誰もいないので落ち着いて用を足せました。それに、まだ大学生になったばかりで、周りにトイレの音が聞こえるのが恥ずかしかったんです」と平野さんは笑いながら話します。平野さんは、この新校舎のトイレを密かに“うんスポ（うんちスポット）”と呼んでいました。
alt静まり返った夜の大学の廊下。こんな場所で一体何が？
異様な気配が漂う夜
ある日の深夜、いつものように作業をしていた平野さんは、“うんスポ”へ向かうため新校舎へと足を踏み入れました。しかし、その日はいつもと違う異様な気配を感じたといいます。
「何度も訪れた誰もいないはずの新校舎でしたが、その日は入った瞬間、誰かがいるような気がしたんです。人の気配を感じて、少し怖くなりました」と平野さんは語ります。
守衛が巡回しているのだろうと思い、平野さんは息を殺して“うんスポ”へと向かいました。“うんスポ”のためにわざわざ新校舎に来ていることを説明するのが恥ずかしく、不審者扱いされることを恐れたのです。
誰もいないはずの教室で…
トイレに向かう途中、平野さんはある教室から微かな物音を耳にしました。恐る恐る教室を覗いてみると、そこには信じられない光景が広がっていました。
忘れられない夜の出来事
平野さんはその光景を目にした瞬間、言葉を失いました。深夜の誰もいない教室で、男女の学生が抱き合っていたのです。「まさかこんな場所で…と驚きました。美術大学ならではの情熱的な表現活動なのかもしれませんが、さすがに驚きましたね」と平野さんは当時の心境を語ります。 有名な料理研究家、佐藤先生（仮名）も「若者の情熱は時に予想外の場所で開花するもの。芸術大学では特に、感性が刺激されやすい環境と言えるでしょう」とコメントしています。
この出来事は、平野さんにとって忘れられない夜の思い出となりました。静寂に包まれた美術大学で、予期せぬ光景を目撃したことで、平野さんの学生生活はさらに鮮烈なものになったのかもしれません。
あなたも夜の学校で不思議な体験をしたことがありますか？
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