【元兵庫県議が急逝】立花孝志氏を謝罪に追い込んだ県警トップの別の顔 自作の「青森応援」楽曲を公開する音楽YouTuberの一面も


【写真】YouTubeに謝罪動画をアップした立花氏

 昨年11月の知事選で斎藤氏を支援する立場で出馬し、竹内氏を強く批判したのが「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏だ。死亡が報じられた日も「県警からの継続的な任意の取り調べを受けていました」「明日逮捕される予定だったそうです」と投稿した。

「これに対して斎藤知事は何も言わず、『誹謗中傷はしてはならない』という一般論に終始しました」(全国紙社会部記者)

 そんななか、兵庫県警トップの村井紀之本部長(57)が県議会の答弁に自ら立った。「竹内氏については、容疑者として任意で調べをしたこともないし、ましてや逮捕するといった話は全くない。全くの事実無根」と明言。立花氏はSNSの書き込みやYouTubeの動画を削除し、謝罪する展開となった。

「本部長自身の答弁も、個別の事案への言及も異例で、『明確なメッセージを出すことで、誹謗中傷を止めたかった』と語ったそうです」(同前)

 村井氏は兵庫県伊丹市出身。東京大学法学部を卒業して警察庁に入った。青森県警本部長、内閣官房内閣審議官を歴任したエリート警察官僚だ。

 そんな村井氏にはもう一つの顔がある。自身が作った楽曲を配信するYouTuberなのだ。

 青森県の名所の映像を使い、歌声は音声合成ソフトで編集。昨年10月にアップされた楽曲は〈さらばヨーカドー【この声を聴け】〉と題され、イトーヨーカドーが青森から撤退することを嘆く歌詞だ。チャンネル登録者数は約400人で動画の再生回数は数百回程度にとどまるものが多いが、楽曲内容は多岐にわたる。

「青森の応援はライフワークで、SNSも積極的に宣伝に活用している」(担当記者)という。それゆえネットの誹謗中傷も看過できなかったのか。

 兵庫県警は、先の知事選での斎藤陣営の公職選挙法違反(買収)容疑の告発状を神戸地検とともに受理している。立花氏の投稿を真っ向から否定した県警トップが今後、どう捜査の指揮を執るかにも注目が集まる。

※週刊ポスト2025年2月7日号



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