「あなたたち、もううんざり!」
2020年に王室を離れて米国カリフォルニアに移住した英国ヘンリー王子夫妻の人気が落ち、ついに米国でもこのような話が出回っているという。英国メディアのデイリー・エクスプレスは、英国王室やハリウッドの消息筋を引用した最近の報道で、「エルトン・ジョンなどこの夫婦と交流してきたハリウッドの有名人も彼らと縁を切っている」と伝えた。
ヘンリー王子とメーガン・マークル夫妻は現在、息子のアーチーくん、娘のリリベットちゃんの2人の子供とともにカリフォルニア州モンテシトのある豪邸に住んでいる。この夫婦は王室を離れて米国に定着し、自らが「ブランド」になれると期待して活発に活動した。世界最大の音源ストリーミングプラットフォームSpotifyと2000万ドル(約31億円)の独占契約を結んでポッドキャストを流し、ネットフリックスと桁外れの契約を結んでドキュメンタリーにも出演した。
これだけでなく、ヘンリー王子は自伝『Spare(スペア)』を出版し、メーガン夫人はリビングブランド「アメリカン・リヴィエラ・オーチャード」を設立するなど活動範囲を広げ、英国王室に劣らないハリウッドの「セレブ」として生まれ変わるようだった。
しかし、彼らの「巨大な」夢は「巨大な」暗礁に乗り上げたように見える。夫婦に向けた米国内の視線が良くないという証言が絶えないためだ。英国王室伝記作家であり王室専門誌MAJESTY(マジェスティ)の編集長を務めるイングリッド・シュワード氏はイブニングスタンダードとのインタビューで「講演を行う中で米国人がヘンリーとメーガンを嫌っていることを知ることになった」として「米国人は2人がエリザベス2世女王を失望させたという理由で嫌っている」と話した。
ヘンリーとメーガン夫妻は、これまで多くの公開活動で王室を非難し、対立してきた。2021年3月、米CBSで放映されたオプラ・ウィンフリーとの独占インタビューで、メーガン夫人が「王室で息子(アーチー)の黒い肌の色を問題にした」と主張したり、ヘンリー王子が自伝を通じて兄のウィリアム皇太子が自分を床に倒したと主張したエピソードは有名だ。
このため、2人はエルトン・ジョン、オプラ・ウィンフリーなど、彼らと親交を深めたハリウッドの有名人から断られているという。エルトン・ジョンはヘンリー王子の母親であるダイアナ妃が生前に一番好きだった歌手で、2人は格別な友情を交わしたと知られている。昨年6月にはダイアナ妃の元執事であるポール・バレル氏が現地メディアとのインタビューで「ケイティ・ペリーとオーランド・ブルームカップルがアーチくんの5番目の誕生日パーティーの招待を断り、オプラ・ウィンフリーも彼らと関係を絶った」と主張したりもした。
ただ、ヘンリーとメーガン夫妻はカリフォルニアの山火事の被害者に寄付したり、邸宅を開放する一方、被害者を見舞って訪問したことで最近良い評価を得たりもしたが、これが悪化したイメージを改善するのに役立つか注目される。カリフォルニア州パサデナのビクター・ゴルド市長は11日、FOXニュースに「彼らは山火事現場に来て消防士など救急要員と被害者に会った」とし、「立派な心構えを持っている」と話した。