中居正広氏騒動で揺れるフジテレビ、社長辞任で幕引きなるか? 再び開かれた記者会見の真相に迫る

フジテレビを揺るがした、元SMAP中居正広氏に関連する一連の騒動。1月27日に再び記者会見が開かれ、社長辞任という重大発表が行われました。果たして、この決断で事態は収束に向かうのでしょうか? 今回の会見の内容と今後の展望について、詳しく解説していきます。

混沌とした1回目の会見とスポンサー離れ

1月17日に行われた最初の記者会見は、限定的なメディア参加と写真撮影のみの許可という異例の形式で行われました。この“クローズド会見”には批判が殺到し、23日には社員向けの説明会が開催されました。港浩一社長は、最初の会見を「失敗」と認め、反省の意を示しました。

フジテレビの会見の様子フジテレビの会見の様子

この騒動を受け、トヨタや日本生命など大手企業を含む約100社のスポンサーが離れる事態に発展。フジテレビは窮地に立たされ、信頼回復を図るべく、1月27日に再び記者会見を開くこととなりました。

2回目の会見:社長辞任という決断

2回目の会見は、フジテレビ本社22階で行われ、前回とは異なり、希望するメディアは媒体を問わず参加が認められました。400~500席が用意された会場はほぼ満席となり、フジ・メディア・ホールディングスの嘉納修治会長、金光修社長、フジテレビジョンの港社長、遠藤龍之介副会長が出席しました。

冒頭、被害女性への謝罪とともに、嘉納氏と港氏の辞任が発表されました。約30分にわたり、同局による被害女性と中居氏への対応、問題となった編成局員A氏の関与について改めて否定しました。その後、新社長に就任した清水賢治専務も登壇し、質疑応答に移りました。

混乱と怒号飛び交う質疑応答

質疑応答では、開始早々トラブルが発生。被害女性を守るという観点から、女性個人の特定につながる質問は司会者によって止められ、記者と司会者の間で激しいやり取りが繰り広げられました。「質問できないじゃないか!」という怒号が飛ぶなど、緊迫した空気が漂いました。

さらに、相談役の日枝久氏の不出席についても質問が集中。「なんで逃げるんだよ!」という怒りの声も上がるなど、混乱した状況が続きました。会場後方からは「フジテレビ答えろよ」という野次も飛び交い、最終的に発言者は強制退場させられる事態となりました。

厳重な警備体制と今後の展望

会見の出入口では、荷物検査に加え金属探知機での検査が行われ、エレベーターにもスタッフが同乗するなど、厳重な警備体制が敷かれていました。また、会場前には数百本の水が用意されるなど、長時間にわたる会見への配慮も見られました。

しかし、日枝氏の欠席に対する不満の声は多く、真の信頼回復には、同氏の説明責任が不可欠との意見も出ています。

メディアアナリストの山田一郎氏(仮名)は、「今回の社長辞任は、事態の収束に向けた第一歩と言えるでしょう。しかし、真の信頼回復のためには、透明性のある情報公開と、再発防止策の徹底が不可欠です」と指摘しています。

今後のフジテレビの動向に、引き続き注目が集まります。