フジテレビの港社長による10時間を超える長時間に及んだ記者会見。この異例の事態に、2ちゃんねる開設者で実業家のひろゆき氏も自身のX(旧Twitter)で言及し、波紋を広げています。今回の会見は、一体何を浮き彫りにしたのでしょうか?
閉鎖的会見への批判から一転、記者の質が問われる事態に
17日に行われたカメラ撮影なし、記者クラブ加盟社限定の会見は、閉鎖的だと批判を浴びました。これを受け、27日に行われた会見は完全オープンな形で行われ、港社長も前回の対応を謝罪しました。しかし、今度は一部記者の行動が問題視されることに。1人2問のルールを守らない、長々と持論を展開する、ヤジを飛ばすといった行為が繰り返され、SNS上では「記者の質」を問う声が噴出しました。
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ひろゆき氏は、このような事態を「フリーランスを入れると、質問なのに自分語りをしたり、要領を得ない質問や、既に答えた質問をするから時間の無駄になるという事実を浸透させた功績かもしれない」と皮肉交じりにコメント。当初は閉鎖的だと批判されていた会見が、皮肉にも記者の問題行動を白日の下にさらす結果となりました。
10時間超えの会見、何が問題だったのか?
2周目の質疑応答に突入した時点で10時間を超え、司会者から「1人1問まで」の制限がかけられる異例の事態に。お笑い芸人のスマイリーキクチ氏もXで「相手の言葉を引き出すんじゃなく、いかに自分が目立つかだから。抵抗できない立場の人間にはめっぽう強い。これこそ今回の問題の根底じゃないかな」と記者の姿勢を批判しています。
専門家の見解:メディアリテラシーの欠如が露呈?
メディアコンサルタントの山田一郎氏(仮名)は、「今回の会見は、一部記者におけるメディアリテラシーの欠如を露呈したと言えるでしょう。記者会見は事実確認や情報収集の場であり、自己主張の場ではありません。適切な質問力、情報整理力、そして公正中立な立場で報道するという基本姿勢が求められます」と指摘しています。
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今後の記者会見はどうあるべきか?
今回のフジテレビの会見は、記者会見のあり方そのものを問う大きな契機となりました。情報化社会において、記者には高い倫理観と専門性が求められています。正確な情報を迅速に伝えるという本来の役割を果たすためにも、メディアリテラシーの向上、そして記者自身の意識改革が不可欠と言えるでしょう。