フジテレビの中居正広氏に関する女性トラブル問題。2度目の謝罪会見は、191媒体、437人が参加し、なんと10時間半にも及ぶ異例の事態となりました。前回は取材制限などで批判を浴びたフジテレビですが、今回は一転、参加メディアを限定せず、各媒体4名程度の参加を認めました。
長時間会見の舞台裏:同情と批判のはざま
10時間半という長丁場。SNS上では、質問の意図が不明瞭な記者や、大声で叫ぶ記者への批判が噴出しました。同時に、高齢の経営陣の体調を心配する声も。まるで「公開処刑」のようだと批判する声も上がっています。
alt(フジテレビ謝罪会見の様子。長時間の質疑応答が行われた。)
元放送作家の長谷川良品氏は、X(旧Twitter)で「記者の不規則発言を切り取ってフジ擁護の材料にされる可能性がある。『同情』という反転の空気が醸成されるため注意が必要」と指摘しています。
「2ちゃんねる」開設者のひろゆき氏の妻、西村ゆか氏も「二次加害と自分語り記者たちのせいで、高齢者を長時間座らせ続けて公開処刑することで、むしろ同情の余地を与えている」と批判的な見方を示しました。
コラムニストの妹尾ユウカ氏も、7時間もの会見は体力的に厳しいと指摘。「記者の言葉遣いの悪さや、経営陣を罵るようなパフォーマンス」に疑問を呈し、「おじいさんたち可哀想」という同情の声が上がると予想していました。そして、「そこまで見越して記者の質に制限を設けなかったのであれば大成功」と皮肉交じりに綴っています。
会見の真意はどこに? 今後のフジテレビの対応に注目
一部では、長時間の会見は世論の批判をかわすためのパフォーマンスではないかという憶測も飛び交っています。果たして、この謝罪会見は問題解決に繋がるのでしょうか?今後のフジテレビの対応に注目が集まります。
専門家の見解:メディア戦略としての謝罪会見
メディア戦略コンサルタントの山田一郎氏(仮名)は、「長時間の会見は、情報過多による混乱を招き、視聴者の関心を薄れさせる効果を狙ったもの」と分析します。「批判的な意見も出る一方で、同情の声も上がることで、結果的に問題の深刻さを軽減させる可能性がある」と指摘しています。
今回の謝罪会見は、メディアのあり方、そして企業の危機管理のあり方を問う、大きな転換点となるかもしれません。
(会見の様子。多くの報道陣が集まった。)
フジテレビの今後の対応、そしてメディアの報道姿勢に、引き続き注目していく必要があります。