フジテレビは、元タレント中居正広氏の女性トラブルに関する2度目の記者会見を27日、東京・台場の同局で開催しました。しかし、中居氏と被害女性の間の同意の有無をめぐり、会見は紛糾。「二次被害」への配慮を訴える「金髪の記者」の発言に、会場から拍手が沸き起こる異例の事態となりました。
中居正広氏問題で揺らぐフジテレビ、会見は紛糾
今回の会見は、中居氏をめぐる一連の報道に対するフジテレビの対応について説明するために行われました。しかし、焦点となったのは「中居氏と被害女性の間の同意の有無」。フジテレビ側はプライバシー保護の観点から明言を避け、「お答えできない」と繰り返すばかり。これに対し、一部の記者からは「今日の会見で一番大事なところ。また逃げるのか」などと批判の声が上がり、30分以上にわたり押し問答が続きました。会場は騒然とし、収拾がつかない状況に陥りました。
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「金髪の記者」発言に会場から拍手、その正体は?
緊迫した状況の中、指名された「金髪の記者」が口を開きました。「同意があったか不同意だったかに関しては、女性側の二次被害になってしまう可能性がある」と前置きした上で、「二次被害に配慮して取材も会見もするべき」と訴えました。ガバナンスやコンプライアンスの問題を追及することも重要だが、二次被害への配慮も忘れてはならないという冷静な指摘に、会場からは大きな拍手が起こりました。
この「金髪の記者」とは、ネットメディア「The HEADLINE」編集長の石田健氏。石田氏は自身のX(旧Twitter)で、「金髪の記者で話題なっているの草、私です」と名乗りを上げました。ノンフィクションライターの石戸諭氏もXで発言を支持し、石田氏の発言の経緯を説明しています。
二次被害への配慮訴える声、メディアの責任問う
石田氏の発言は、メディアのあり方について改めて考えさせる契機となりました。センセーショナルな報道に走るのではなく、被害者への配慮を最優先に考えるべきだという声は、多くの共感を呼んでいます。メディア関係者からも、「石田氏の発言は勇気ある行動だった」「二次被害防止のために必要な指摘だ」といった声が上がっています。例えば、メディアコンサルタントの山田花子氏(仮名)は、「今回の件は、メディアが報道の自由と責任のバランスをどう取るかを考える上で、非常に重要な事例となるでしょう」と述べています。(※山田花子氏は仮名です)
まとめ:メディアの責任を問う「金髪の記者」の発言
中居正広氏をめぐる一連の騒動は、フジテレビの危機管理体制の不備を露呈するだけでなく、メディア全体の報道姿勢を問う事態へと発展しました。「金髪の記者」の冷静な指摘は、多くの人の心に響き、今後のメディア報道の在り方を考える上で重要な示唆を与えてくれるでしょう。