俳優の田中圭氏（40歳）が6月18日、都内で開催されたWOWOWの新作『ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」』の完成報告会に出席しました。これは、俳優の永野芽郁氏（25歳）との不倫疑惑が報じられて以降、田中氏が公の場に姿を見せた初めての機会となります。会場は「登壇者への呼びかけはご遠慮ください」という注意喚起がなされるなど、厳戒態勢の中で行われました。
茶系の髪色とブラウンのスーツ姿で登壇した田中氏は、冒頭、やや虚ろな表情を見せつつも、「もともと三谷さんのワンカットシリーズが本当に大好きで、今回携わることができて非常に幸せに感じています。一日も早く皆さんに見ていただきたいです」と、新作ドラマへの想いを述べました。
完成報告会でのやり取りと会場の様子
報告会には、脚本・監督を務めた三谷幸喜氏、共演者の小池栄子氏、宮澤エマ氏も参加しました。田中氏は、本作への参加経緯について、三谷氏と頻繁に顔を合わせる特定の場所があったことを明かしました。「三谷さんとプライベートでお会いする、ある場所がありまして。そこで『このシリーズが大好きです。もうやらないのですか？もし次があるなら、ぜひ参加させてください』と直接お話しさせていただいたのです」と語り始めたところで、三谷氏が「それは言わない方がいいかな？すごくいやらしく聞こえるから…」と冗談めかしたツッコミを入れました。
これに対し、苦笑いを浮かべた小池氏は「やめなさいよ！」と制止。会場に和やかな雰囲気が戻り、田中氏にも笑顔が見られました。「ただのジムです、ジム、ジムなんです」と真相を明かすと、多数のカメラマンが一斉にシャッターを切る音が響き渡りました。その様子を見た小池氏は「健康的じゃないか！だとしたら、お前が悪いぞ、今のは。（カメラマンの）カシャカシャが早くなっているから」と、ユーモアを交えながら田中氏に注意を促しました。このように、イベントは厳格な雰囲気の中に、共演者や監督との親密なやり取りが垣間見える瞬間もありました。
過去の報道と関係者の反応
田中氏に関する不倫疑惑は、4月23日に配信された『週刊文春オンライン』によって報じられました。記事では、永野芽郁氏の「二股不倫」と題し、田中氏との不倫関係、および永野氏が当時出演していた日曜劇場『キャスター』（TBS系）で共演したキム・ムジュン氏との交際関係などが伝えられました。
この報道を受け、田中氏の所属事務所であるトライストーン・エンタテイメントはORICON NEWSの取材に対し、「仲の良い俳優仲間であり、不倫の事実は無いと認識しております」と回答しました。一方で、「こうした行動がすでに問題であるため、本人に強く自戒、自重を求めるところです」と、行動の軽率さを認めました。今後の活動については、「現状決まっているものは全て予定通り遂行してまいります」と発表しました。
永野芽郁氏の所属事務所であるスターダストプロモーションも、「田中氏、キム・ムジュン氏は俳優の先輩や仲間であり、交際等の事実はございません」と、交際や不倫の事実を否定しました。しかしながら、「この度は誤解を生じさせてしまう行動であったことを自覚するよう本人に厳しく伝えました」とし、「また、このような報道により、関係者の皆様、広告、作品等に関わるクライアントやスタッフの皆様、そして応援してくださっているファンの皆様に、多大なるご心配とご迷惑をお掛けすることを、深くお詫び申し上げます」と謝罪するコメントを発表しました。
永野氏自身も、4月28日にパーソナリティを務めるニッポン放送『永野芽郁のオールナイトニッポンX』に生出演した際、番組冒頭で今回の件について謝罪しました。「いつも応援してくださっているリスナーの皆様、ファンの皆様、そしてお仕事でご一緒させていただいている関係者の皆様にたくさんのご心配、ご迷惑をおかけしています。本当にごめんなさい」と述べた上で、「誤解を招くような軽率な行動をしたこと、心から反省しています。今後このようなことが二度とないように、節度を持った行動をしていきます。申し訳ありませんでした。これから皆さんの信頼を取り戻せるように頑張ります」と、自身の言葉で反省と今後の決意を語りました。なお、この番組は永野氏の降板に伴い、5月19日の放送をもって終了しています。
新作ドラマ『おい、太宰』について
不倫疑惑報道後初めて公の場に姿を見せた俳優・田中圭、WOWOWドラマ完成報告会にて
田中氏が登壇した今回の完成報告会は、三谷幸喜氏が脚本と監督を手掛ける「完全ワンシーンワンカットドラマ」シリーズの最新作『おい、太宰』に関するものです。このシリーズは、2011年のテレビドラマ初監督作『short cut』、2013年放送の第2弾『大空港2013』に続くもので、実に12年ぶりの第3弾となります。
主演を務めるのは、2019年公開の映画『記憶にございません！』以来、約6年ぶりの三谷作品出演となり、かつ三谷作品では初の主演となる田中圭氏です。本作は、昨年秋に撮影が行われ、海辺を舞台に、作家・太宰治を深く敬愛する一人の男が時代を超えて奮闘する姿を描くタイムスリップコメディです。
田中氏が演じるのは、主人公の小室健作。健作は太宰治を尊敬するごく普通の会社員です。妻の美代子と共に出席した披露宴からの帰り道、偶然にも太宰治がかつて心中未遂を起こしたとされる海辺に迷い込んでしまいます。太宰ゆかりの地に興奮を隠せない健作は、妻に止められるのも聞かずに暗い洞窟の奥へと進んでいきます。その先に彼が見たのは、なんとあの太宰治に瓜二つの男でした！健作は本当に太宰が生存していた時代にタイムスリップしてしまったのでしょうか？
ドラマW『おい、太宰』は、6月29日午後10時よりWOWOWプライムにて放送、およびWOWOWオンデマンドで配信される予定です。今回の公の場への登場は、個人の状況とプロフェッショナルな活動が交錯する中で、新作への注目も集まることとなりました。
