前総務部長の刑事告発も視野に協議へ 兵庫百条委、情報漏洩疑惑で


【写真】斎藤知事らの疑惑は認定できるのか 兵庫百条委、慎重に報告書協議へ

 27日の百条委で、昨年12月に県議2人が実名で聞き取り調査に応じた報告書が提示された。山口晋平県議(自民)と迎山志保県議(ひょうご県民連合)で、いずれも同4月に前総務部長から元県民局長の私的情報をとじたファイルを見せられたり読み上げられたりしたと証言。「ファイルを見せながら、告発文書はこのような人間がつくったものだから信用に値しないといった趣旨のことを何回も言っていた」と説明した。また、「ほかの人事課職員や女性職員に見せた趣旨の発言を(前総務部長が)していた」と証言した。

■「地方公務員法違反の可能性」と委員長

 奥谷委員長は会見で「地方公務員法の守秘義務違反になる可能性は十分あり、協議会で意見を聞く」と述べた。

 前総務部長の情報漏洩(ろうえい)疑惑については昨年7月、元県民局長の私的情報を紙ファイルにとじ、県議や県職員に見せて回っていた、と週刊文春が報じていた。前総務部長は同10月にあった百条委の証人尋問で、情報を持ち出したかどうかを問われたが、証言を拒否している。

 また斎藤知事はこれまでの記者会見で、前総務部長ら県幹部に確認したところ、いずれも関与を否定したと説明している。一方で、県として第三者機関での調査を進めている。(谷辺晃子)

朝日新聞社



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