フジ社員、10時間会見でも嘆き「話が下手すぎ」
フジテレビは27日、元タレント・中居正広氏と20代女性との「性的トラブル報道」を巡り、前代未聞の10時間23分(午後4時~深夜2時23分)にわたって「やり直し記者会見」を行った。その会見を見守った同局社員らからはさまざまな声があがった。
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会見には、引責辞任を発表した同局の港浩一社長と嘉納修治会長ほか、遠藤龍之介副会長、フジ・メディア・ホールデイングスの金光修社長、同専務でフジテレビ社長に就任する清水賢治氏の5人が出席。実権を握るとされる日枝久取締役相談役の姿はなかった。
ある社員は、「高齢だから出席しないまでも、日枝さんの辞任表明がなかったことには驚いた。今回の事案に直接関係していないにしても、この経営陣を選んだ責任、遠因はあるはず」と指摘。その上で、すでに中居氏と女性の性的トラブルを週刊誌が報じていた昨年末の出来事を明かした。
「会見で企業風土の話が出ていたが、昨年の納会で各局を嘉納さん、港さんが回った際、『かのう、みなと』コールが起こっていた。誰かがあおっていたが、ありえない。社員の中にはあきれた者もいた。能天気もいいところ。世間とのズレを感じた」
また、あるスタッフは「とにかく初動が全然ダメだった。2023年6月の初動、昨年の週刊誌報道があった時、そして、今月17日の会見しかり。その時々の初動が裏目に出た感じ。17日の会見をオープンにして、もっと準備してやったら良かった。港さんは説明が下手すぎるから、今回もヒヤヒヤした」と話した。
別の社員は「最初から“約10時間半会見”をやっておけば…という気がした。ただ、冒頭の港さんと嘉納さんの辞任は、社員説明会の時の雰囲気で想定内だと感じていたので、インパクトはそんなになかった。30年以上、社員をしているが“日枝降ろし”が公の場で叫ばれたのは初めてだと思った」と実感を込めた。
そして、経営陣の理解不足を嘆いた。「一番大事なのは、テレビ局は報道機関であるということ。2回の会見を通じて、今の経営陣がそれを理解できていなかったように思える。特に経理畑だった嘉納さん、バラエティー出身の港さんは報道経験がない。報道機関であるという自覚がないから、『人権』『記者会見』を軽視して、ヘマをする。やはり、日枝体制のもと、自分たちが報道機関であることを忘れていたとしか思えない」。続けて、「日枝さんを含め、日枝さんに取り立てられた役員一掃しかフジテレビ再生の道はないと思う」と言い切った。
ENCOUNT編集部