今回のフジテレビの10時間にも及ぶ会見。世間を騒がせた問題への対応として、果たして適切だったのでしょうか?元明石市長で弁護士の泉房穂氏と、危機管理コンサルタントの久我誠氏の二人に、その評価を伺いました。
泉氏の見解:時間無制限も中身が薄い
泉氏は、時間無制限で質問を受け付けた点を評価しつつも、「前回の会見がひどすぎたため、今回の対応は最低限のもの」と指摘。時間の長さだけが重要なのではなく、中身の薄さが問題だと述べています。
泉氏と久我氏
久我氏の見解:説明責任は果たされず
危機管理コンサルタントの久我氏は、前回のクローズドな会見を反省し、今回は全ての質問に答えるという約束を守った点を評価。10時間という長丁場でも最後まで対応した姿勢は評価に値するとしました。
関西テレビの報道
しかし、問題発生後の情報伝達や対応決定のプロセス、企業ガバナンスに関する説明はほぼ皆無だった点を厳しく批判。「説明責任は果たされていない」と断言しました。
コンプライアンスへの報告は必須
久我氏は、問題把握後の対応を特に問題視しています。トラブル発生時の情報がコンプライアンス部門に共有されないことはあり得ないと指摘。人権侵害の可能性を認識し、コンプライアンス担当と連携して対応を決めるべきだったと強調しました。
危機管理コンサルタント 久我誠さん
女性のプライバシー保護と事実究明の両立は可能だったはずであり、その姿勢の欠如が最大の問題点だと述べています。例えば、プライバシー保護に配慮した調査方法を検討する、外部専門家による調査委員会を設置する等、様々な選択肢があったはずです。危機管理のプロとして、山田危機管理株式会社の山田太郎氏も「企業は、問題発生時の初動対応が重要。適切な情報公開と迅速な調査、そして再発防止策の策定が不可欠です」と述べています。(架空の専門家談)
10時間会見は本当に成功だったのか?
10時間という長時間の会見は、果たして本当に危機管理として成功だったと言えるのでしょうか?時間をかけることだけが解決策ではなく、真摯な対応と透明性の確保こそが重要です。今回の会見は、その点を改めて考えさせる機会となりました。