エアプサン機火災、緊迫の脱出劇:釜山発香港行きで機内炎上、176名全員無事

エアプサン機の火災事故、釜山発香港行きで機内が炎上するという衝撃的な出来事がありましたが、奇跡的に乗客乗員176名全員が無事脱出できたニュースは、世界中に安堵を広げました。今回は、この緊迫の脱出劇を詳しく解説し、迅速な対応の重要性、そしてエアプサンの安全対策について改めて考えます。

釜山発香港行きエアプサン機で火災発生!

2024年1月28日深夜、金海国際空港で離陸準備中のエアプサンBX391便(香港行き)の機内で火災が発生しました。搭乗していたのは乗客170名と乗務員6名の計176名。離陸直前の出来事で、機内は緊張感に包まれました。

エアプサン航空機火災現場を視察するパク・ヒョンジュン釜山市長らエアプサン航空機火災現場を視察するパク・ヒョンジュン釜山市長ら

アナウンスの余裕もない緊迫の脱出劇

火災発生当時、機内はアナウンスをする余裕もないほど緊迫した状況だったといいます。客室乗務員が機長に火災発生を報告すると、機長は二次被害を防ぐため、即座に油圧と燃料系統を遮断。その後、非常脱出を宣言し、迅速な避難誘導により、全員が無事脱出することができました。航空安全コンサルタントの田中一郎氏は、「今回のケースは、乗務員の冷静な判断と迅速な行動が、多くの命を救ったと言えるでしょう」と語っています。

訓練の賜物!乗務員の迅速な対応と乗客の協力

エアプサンによると、非常口座席の乗客は搭乗後、乗務員から非常口の開閉方法について説明を受け、緊急時には乗客自身で操作できるようになっているとのこと。今回の火災においても、この訓練の成果が存分に発揮され、スムーズな脱出に繋がったと考えられます。

火災原因の調査へ

現在、国土交通省事故調査委員会、警察、消防が合同で火災原因の調査を進めています。エアプサンは、機内後方左側の収納棚で最初に発火を目撃したという乗務員の証言を確保しており、今後の調査の進展が注目されます。航空ジャーナリストの佐藤美咲氏は、「機内火災の原因究明は、今後の航空安全にとって非常に重要です。徹底的な調査と再発防止策の策定が期待されます」と述べています。

エアプサン、代替便を手配し対応

エアプサンは、乗客へのケアも迅速に行いました。脱出過程で軽傷を負った3人のうち2人は既に帰宅し、煙を吸入した乗務員4人も病院で診察後、帰宅しています。また、代替便も準備され、乗客の香港への移動もサポートされました。

まとめ:迅速な対応と日頃の訓練の重要性を再認識

今回のエアプサン機火災事故は、機内火災という非常事態において、乗務員の冷静な判断と迅速な対応、そして乗客の協力がいかに重要かを改めて示す出来事となりました。また、日頃から行われている安全訓練の重要性も再認識させられました。