【リオデジャネイロ=大月美佳】米国から強制送還されたコロンビアの不法移民計201人を乗せた航空機2機が28日、同国の首都ボゴタに到着した。コロンビア政府は当初、移民らを乗せた米軍用機の受け入れを拒否したが、トランプ米大統領が報復関税を発動する方針を示したため一転、受け入れに合意した。
ただ、コロンビア政府は移民を送還する米側の対応について「犯罪者扱い」と反発し、自国の空軍機を派遣して連れ戻した。コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領はX(旧ツイッター)に機内の写真とともに「手錠をかけられることなく、自由で尊厳を持って戻ってきた」と投稿した。帰国した移民らに低金利で融資する支援措置を準備していることも明らかにした。