キャロライン・ケネディ氏、いとこR・ケネディ・ジュニア氏の厚生長官就任に断固反対表明

元駐日米国大使のキャロライン・ケネディ氏が、いとこのロバート・ケネディ・ジュニア氏の厚生長官就任に強く反対する声明を発表しました。ケネディ氏は、ケネディ・ジュニア氏が長年にわたり虚偽の情報で人々を欺き、厚生長官としての資質に欠けると主張しています。

ケネディ氏、SNSで痛烈批判

ケネディ氏は自身のSNSで公開した動画で、ケネディ・ジュニア氏を「不適格」と断じ、議会に人事承認を拒否するよう求める書簡を送付したことを明らかにしました。動画の中で、ケネディ氏は、ケネディ・ジュニア氏が自らの子供にはワクチン接種を受けさせながら、他者にはワクチン接種を推奨しない矛盾した行動を厳しく批判。さらに、病気で苦しむ子供を持つ親の不安につけ込み、誤った情報を拡散してきたとして、「捕食者」「薬物中毒」といった強い言葉で非難しました。

キャロライン・ケネディ氏キャロライン・ケネディ氏

ケネディ・ジュニア氏の主張と波紋

ロバート・ケネディ・ジュニア氏は、環境弁護士であり、反ワクチン運動の活動家としても知られています。彼は長年にわたり、ワクチンの安全性に疑問を呈し、自閉症との関連性を主張してきましたが、科学的な根拠は乏しいとされています。こうした主張は、医療専門家や公衆衛生当局から強い批判を受けており、誤情報による健康被害への懸念が高まっています。

専門家の見解

公衆衛生の専門家である山田博士(仮名)は、「ワクチンは、感染症予防に極めて重要な役割を果たしており、その安全性は厳格な試験によって確認されています。ケネディ・ジュニア氏のような根拠のない主張は、公衆衛生を脅かす危険な行為です」と警鐘を鳴らしています。

ロバート・ケネディ・ジュニア氏ロバート・ケネディ・ジュニア氏

公聴会に注目集まる

ケネディ・ジュニア氏の厚生長官承認をめぐる議会上院の公聴会は、29日から開始される予定です。キャロライン・ケネディ氏の反対表明を受け、公聴会での議論はさらに白熱することが予想されます。ケネディ・ジュニア氏の過去の言動や主張、そして公衆衛生への影響について、厳しい追及が行われると見られています。

彼の任命が承認されるかどうかは、今後の公衆衛生政策に大きな影響を与える可能性があり、その行方に注目が集まっています。