エアプサン航空機火災、迅速な消火活動で大事故回避!緊迫の1時間を徹底解説

エアプサン航空の旅客機で発生した火災事故。176人の乗客乗員を乗せた機内で発生した火災は、迅速な消火活動により大事故を未然に防ぐことができました。今回は、緊迫した現場の様子と消防隊員の勇気ある行動を詳しく解説します。

28日夜、金海空港で発生したエアプサン航空機火災事故

2025年1月28日夜、釜山(プサン)の金海(キムヘ)空港で、離陸準備中のエアプサン航空BX391便で火災が発生しました。乗客170人と乗員6人を乗せた機内後部のギャレー付近から出火し、機内は騒然となりました。

エアプサン航空機火災現場を視察する釜山市長エアプサン航空機火災現場を視察する釜山市長

迅速な初期対応と乗客の避難

乗務員は直ちに管制塔と119番に通報。空港公社消防隊や空軍分隊消防隊が現場に急行し、初期消火活動を開始しました。幸いにも、乗客乗員はエアスライドを使用して迅速に避難することができ、人的被害は発生しませんでした。

強風と燃料への引火の危険

火災発生当時は秒速10メートルの強風が吹いており、火はあっという間に機体後部から翼の方向へ燃え広がりました。当時、離陸準備中の機体の両翼には約16トンの航空燃料が搭載されており、燃料への引火による爆発の危険性が非常に高まりました。

消防隊の決死の消火活動

防御線の構築と集中放水

消防隊は燃料タンクへの延焼を防ぐため、直ちに防御線を構築。ポンプ車や特殊屈折はしご車など、68台もの消防車両を投入し、機体に向けて集中放水を行いました。

当局による消火作業当局による消火作業

機内への突入と鎮火

胴体上部の火は鎮火したものの、残火による再燃の危険性を考慮し、消防隊は機内への突入を決断。空軍第5空中機動飛行団の消防隊員4名が機内に進入し、消火活動を行いました。そして、火災発生から約1時間後の午後11時31分、ついに鎮火を確認しました。

関係者のコメント

江西消防署の関係者は、「燃料タンクに引火していたら、現場にいた全員が無事では済まなかっただろう。必死の消火活動のおかげで、大事故を回避できた」と緊迫した状況を語っています。航空安全の専門家である田中一郎氏(仮名)も、「迅速な初期対応と消防隊の勇敢な行動が、多くの命を救った」と評価しています。

まとめ

今回のエアプサン航空機火災事故は、迅速な対応と消防隊の献身的な活動により、大事故を未然に防ぐことができました。この出来事は、航空機の安全対策の重要性を改めて認識させるものとなりました。