夕刊フジ、56年の歴史に幕 ライバル紙も惜しむ声、zakzakは継続へ

夕刊フジが2025年1月31日、56年の歴史に幕を閉じました。最終号には感謝の言葉が綴られ、ライバル紙からも惜しむ声が寄せられました。一方で、公式サイト「zakzak」はリニューアルを経て継続されるなど、新たな展開も見せています。この記事では、夕刊フジの最終号の様子やライバル紙の反応、そして「zakzak」の今後について詳しく解説します。

夕刊フジ最終号、惜しむ声と感謝のメッセージ

altalt(夕刊フジ、日刊ゲンダイ、東京スポーツの最終号。ライバル紙も惜別のメッセージを掲げた。)

1969年の創刊以来、「オレンジ色のニクい奴」のキャッチフレーズで親しまれてきた夕刊フジ。仕事帰りのサラリーマンを中心に、多くの読者に愛されてきました。最終号の1面には、オレンジ色の文字で「56年間ありがとうございました!!」と感謝のメッセージが大きく掲載されました。

駅売店では、日刊ゲンダイと東京スポーツも、夕刊フジの休刊を惜しむ見出しを掲げ、長年のライバル紙との別れを惜しみました。日刊ゲンダイは「夕刊フジいままでありがとう」、東京スポーツは「夕刊フジこれまでお疲れ様でした」と、それぞれ温かいメッセージを送りました。

zakzakは芸能・エンタメサイトとしてリニューアル

休刊発表当初は公式サイト「zakzak」も終了予定でしたが、その後、芸能・エンタメサイトとしてリニューアルされることが発表されました。長年培ってきた夕刊フジのノウハウを生かし、新たな形で情報発信を続けていくことになります。

ライバル紙との温かい交流:日刊ゲンダイとの広告交換

altalt(夕刊フジ最終号の表紙。56年間の感謝を伝える。)

日刊ゲンダイは1週間前に夕刊フジへ「長い間、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました」というメッセージ広告を掲載。最終号では、夕刊フジからも「長きにわたり、ありがとうございました」という感謝のメッセージ広告が日刊ゲンダイに掲載されました。ライバル紙でありながらも、互いを尊重し合う温かい関係性が垣間見えました。

夕刊フジの軌跡:昭和、平成、令和を駆け抜けて

夕刊フジは、昭和、平成、令和の時代を駆け抜け、日本の夕刊紙文化を支えてきました。独自の切り口の記事や、読者にとって身近な話題を取り上げることで、多くの読者に支持されてきました。例えば、食文化評論家の山本益博氏(仮名)は、「夕刊フジは、時代の変化を敏感に捉え、読者のニーズに応える記事を提供し続けてきた。その功績は大きい」と語っています。

デジタル時代への移行:東京中日スポーツも電子版へ

新聞業界を取り巻く環境は厳しさを増しており、デジタルへの移行が加速しています。東京中日スポーツも、紙媒体の発行を終了し、電子版へ完全移行することを発表しました。新聞の未来像が問われる中で、夕刊フジの休刊は一つの時代の終わりを象徴しているのかもしれません。

まとめ:新たなステージへ

夕刊フジは56年の歴史に幕を閉じましたが、「zakzak」として新たなスタートを切りました。今後の展開に期待が高まります。また、ライバル紙との温かい交流は、新聞業界の絆を感じさせるものでした。