ウクライナ侵攻:北朝鮮兵の姿消える?クルスク州から撤退か

ウクライナ侵攻の最前線で、北朝鮮兵の姿が見えなくなっているという。ウクライナ軍当局者は、ロシア南部のクルスク州で数週間、北朝鮮兵が目撃されていないと明らかにしました。jp24h.comでは、この最新情報と背景にある事情を詳しく解説します。

北朝鮮兵撤退の背景

ウクライナ特殊作戦軍の報道官はCNNに対し、クルスク州における北朝鮮兵の存在がここ3週間ほど確認されていないと語りました。報道官は、北朝鮮兵が大きな損失を被り、撤退を余儀なくされた可能性を示唆しています。

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この情報は、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問が以前から示唆していた内容と一致しています。ポドリャク顧問は、一部の北朝鮮部隊が甚大な損失を被った後、前線から撤退したとの情報を掴んでいたと述べています。

損失の規模は?

ウクライナ当局や欧米の諜報報告書によると、ロシアに派遣された北朝鮮兵は約1万2000人に上り、そのうち約4000人が死傷したとされています。これは、派遣された兵力の3分の1以上に相当する甚大な損失です。

クルスク州の現状

ゼレンスキー大統領はダボス会議での演説で、クルスク州には6万人のロシア兵と1万2000人の北朝鮮兵が駐留していると指摘していました。これらの北朝鮮兵の多くが、ウクライナ軍の反攻作戦により命を落としたとみられています。

北朝鮮兵の戦術とは?

CNNは以前、北朝鮮兵が用いる残忍な戦術について報じていました。ウクライナ兵に捕虜となることを避けるため、手榴弾で自爆したり、金正恩総書記への忠誠を誓う言葉を戦場で叫んだりするケースもあるとのことです。

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ウクライナ軍指揮官の見解

匿名のウクライナ特殊作戦軍指揮官はCNNの取材に対し、北朝鮮兵は若く訓練された兵士である一方、現代戦の経験が不足していると指摘しました。指揮官は、彼らが経験しているのは「せいぜい1980年の戦争の現実」だと述べ、ドローンなどの最新兵器への対応に慣れていない可能性を示唆しました。

今後の展開は?

北朝鮮兵の撤退は、ウクライナ侵攻の今後の展開にどのような影響を与えるのでしょうか。ロシアは兵力不足を補うため、更なる兵力の動員や新たな協力国の模索を迫られる可能性があります。今後の情勢に注目が集まります。