日本はロシアと中朝との軍事連携に注意せよ、ウクライナ戦争が続くにつれ、北朝鮮だけでなく中国とロシアは手を結ぶ


 G7サミットは、初日でトランプが離脱し、包括的な首脳宣言の採択を断念。ウクライナに関する声明も出せず、キーウ側にとって成果ゼロの結果に終わった。これと対照的に、ハーグでのNATOサミットはゼレンスキー政権にとって、いくつか心強い、前向きなポイントがあった。

 それを以下に箇条書きにしてみよう。

 ➀トランプも同意したサミット首脳宣言は「深刻な安全保障上の脅威と試練、とりわけロシアによる長期的な脅威に立ち向かうため、NATO加盟国は2035年までに国内総生産(GDP)比の5%を中核的な防衛費と軍備関連費に投じる」とうたった、②宣言はウクライナの安全保障を高めることがNATOの安全保障に寄与すると宣言した、➂NATOは防衛費拡大の一環として、ウクライナ防衛と軍需産業に対し、直接的に支援することも明言した、である。

 しかし、今回の5%引き上げ目標が単にトランプをNATOにつなぎ留めるための窮余の策だったかというと、それだけではない。4年目に突入したウクライナ侵攻を受け、プーチン・ロシアのヨーロッパへの軍事的脅威がさらに高まっているというNATOの深刻な危機感を反映したものだ。



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