【シネマプレビュー】象は静かに座っている

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 廃れた炭鉱町で暮らす男女4人が、それぞれの事情で追い詰められ、座っているだけの象がいるという遠方の町を目指す。

 29歳で自ら命を絶った中国の監督の、最初で最後の長編。被写界深度の浅いカメラが、動く4人を背後から追い、語る姿を斜め前からとらえる。絶えず近接しているので、映るのは胸から上だけだ。光と影の濃淡が強い。しばしば4人は影となり、後背の世界は灰色にぼやける。

 4時間近い長尺作品が問いかけるものは何か、見終わってなお考えさせられる。希望か? 絶望か?

 2日から東京・シアター・イメージフォーラム、22日から大阪・シネ・リーブル梅田などで全国順次公開。3時間54分。(健)

 ★★★★(★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり)

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