箱根駅伝、甲子園、高校サッカー…学生スポーツで「母校以外」を応援する人たち ハマった経緯はそれぞれ異なるが共通する悩みも「グッズを身につけるのには抵抗が…」


キャンパスが近くて、部員たちが挨拶してくれる

「昔、陸上部の寮が近所にあって、部員たちがよく挨拶をしてくれたんです。息子や娘、甥や姪に中大OBは1人もいませんが、応援するのは断然中大。正月は我が家に集まって箱根駅伝を見ますが、早稲田出身の息子には毎年、『オレの学校を応援しろよ』と言われています」(Hさん)

 都内の女子大出身のFさん(50代/女性)も似たような理由で、箱根駅伝では国学院大学を応援している。

「10年ほど前から毎日、多摩川の土手をジョギングしていますが、ものすごいスピードで駆け抜けていく一群がいて、やがて国学院の駅伝選手たちだと知りました。一度も声を掛けたことはありませんが、いつも頑張っている姿を見ているので、自分としてはすっかり母親気分。今年は箱根駅伝の沿道まで応援に行きました」(Fさん)

 故郷を離れたことで俄然、郷土愛に目覚めたのはIさん(40代/男性)だ。宮城出身のIさんは、高校野球の地元強豪校を熱狂的に応援している。

「地元にいた時はちっとも興味が無かったのに、就職で東京に来たら、甲子園の地元代表の結果がすごく気になるようになったんです。特に思い入れがあるのは仙台育英。高校野球ではどうしても優勝旗が白河の関(福島県)を越えず、甲子園優勝は東北人の悲願でしたが、仙台育英は何度も惜しいところまで行き、気付けば大ファンに。2022年に決勝まで進んだ時は仕事を休んで現地に行き、優勝した瞬間は泣きました」(Iさん)



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