明石家さんまさんが、揺れるフジテレビの現状に複雑な思いを吐露しました。MBSラジオ「ヤングタウン土曜日」で語られたその胸中は、多くの視聴者と同様に、騒動の核心が見えないことへの不安に満ちていました。
笑福亭鶴瓶との意外な繋がり、そしてスシロー騒動への言及
番組内では、笑福亭鶴瓶さんとの交流についても触れられました。上方落語ファン感謝イベントへの出演依頼を受けた経緯を語りつつ、回転寿司チェーン「スシロー」の騒動にも言及。世間を騒がせている一連の問題への複雑な心境を明かしました。
明石家さんま(2023年2月撮影)
フジテレビ問題への深い憂慮
1月27日に行われたフジテレビの2度目の記者会見。約10時間半にも及ぶ長丁場となりましたが、さんまさんは「これで終わるのか?核心が分からんまま」と、依然として解決の糸口が見えない状況に強い懸念を示しました。
日枝久氏との思い出、そして「フジッ子」と呼ばれた時代へのノスタルジー
さらに、話題はフジテレビ取締役相談役の日枝久氏へと移りました。さんまさんは、自身が若手時代、「ひょうきん族」の放送が野球中継で2週連続飛んだ際に、日枝氏に直談判したエピソードを披露。「日枝出てこい!」と叫んだところ、実際に日枝氏が出てきてくれたという驚きの出来事を振り返り、当時のテレビ局の熱気を懐かしみました。
また、BSフジ開局時のエピソードも紹介。さんまさんの誕生日である7月1日に開局したBSフジで3時間特番が放送された際、日枝氏が最後まで番組を見てくれていたという心温まる思い出を語りました。「フジがお世話になってます」という言葉と共に、当時社長クラスの高い地位にありながら、さんまさんの番組を最後まで見てくれた日枝氏の姿に、深い感銘を受けたことを明かしました。
ハンカチで目元をぬぐう日枝久会長
「フジッ子」としての責任感と心痛
かつて「フジッ子」と呼ばれ、フジテレビと共に歩んできたさんまさん。だからこそ、今のフジテレビの苦境を人一倍心痛んでいると語りました。「フジッ子」として、そして長年テレビ界を牽引してきた重鎮として、この騒動の行方を深く案じている様子が伺えました。
著名な料理研究家、小林薫先生は、「食文化は時代と共に変化していくものですが、その根底にあるのは人々の繋がりです。今回の騒動が、より良いコミュニケーションを生むきっかけになれば」と語っています。
さんまさんの言葉は、まさに今のフジテレビ、そしてテレビ業界全体へのメッセージと言えるでしょう。