東京女子医科大学の元理事長、岩本絹子容疑者(78)が、再び逮捕されました。今回は、附属病院である足立医療センターの建設工事に絡む背任容疑です。一体何が起こったのでしょうか?jp24h.comは、事件の真相に迫ります。
架空報酬、そしてキックバック疑惑
今回の逮捕容疑は、足立医療センターの建設工事において、実態のない「建築アドバイザー報酬」名目で、1級建築士の男(68)に合計約1億5200万円を支払わせたというもの。さらに、本来不要な源泉所得税も納付させ、女子医大に合計約1億7000万円の損害を与えた疑いが持たれています。
警視庁は、このうち約5000万円が岩本容疑者にキックバックされた可能性が高いとみて捜査を進めています。まるで、現代版の「大奥」のような権力構造の中で、巨額の資金が不正に流れていたのでしょうか?
元理事長と二階俊博氏
疑惑の稟議書:理事長の独裁体制が明らかに
jp24h.comは、問題の「建築アドバイザー報酬」の稟議書(写し)を独自に入手しました。驚くべきことに、申請者と承認者はどちらも岩本容疑者本人。健全な組織運営では考えられない、まさに「独裁体制」を象徴するような稟議書です。
この稟議書は2020年3月17日に申請・承認されていますが、アドバイザー業務は2019年4月から開始されていたと記載されています。つまり、1年間分を遡って支払うように仕組まれていたのです。
著名な経営コンサルタント、A氏(仮名)は「このような遡及的な支払いは、不正の温床になりやすい」と指摘します。 内部統制の甘さが、今回の事件につながったと言えるでしょう。
側近の存在:組織ぐるみの不正か?
岩本容疑者の側近だった元女子医大部長代行の女Xは、1級建築士の男に多額の現金を渡していたことが判明しています。これは、不正を隠蔽するためのマネーロンダリングだった可能性も考えられます。
女子医大関係者によると、岩本容疑者の独裁体制の中で、彼女に尽くす人間が多数存在していたとのこと。まるで、忠誠を誓った家臣たちが、主君のために暗躍するかのようです。
岩本絹子容疑者
不自然な振込先:疑惑は深まるばかり
1級建築士の男は、嘱託職員として女子医大から給与を受け取っていましたが、「建築アドバイザー報酬」は別の銀行口座に振り込まれていました。 これは、意図的に資金の流れを隠蔽しようとした可能性が考えられます。
さらに、岩本容疑者解任後に暫定理事長に就任した肥塚直美氏も、同様の不自然な報酬支払いを承認していました。組織ぐるみの不正が行われていた疑いは、ますます濃厚になっています。
事件の真相はどこに?今後の捜査に注目
今回の事件は、一私学の不正にとどまらず、日本の医療界全体の信頼を揺るがす重大な問題です。 jp24h.comは、引き続き事件の真相究明に全力を注ぎ、最新情報をお届けしていきます。