京アニ「アニメ作りでしか恩返しできない」 元社員、思い今も

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涙を拭いながら式典会場を後にする参列者ら=3日午前、京都市左京区の京都市勧業館(みやこめっせ)(永田直也撮影)

涙を拭いながら式典会場を後にする参列者ら=3日午前、京都市左京区の京都市勧業館(みやこめっせ)(永田直也撮影)

 アニメ制作会社「京都アニメーション」(京都府宇治市)の放火殺人事件では、日本を代表するアニメーターや新進気鋭の若手クリエーターらが犠牲になった。かつて京アニに所属していたアニメ監督、山本寛(ゆたか)さん(45)=東京都=にとって信頼できる仲間や「師匠」と呼ぶ存在。「アニメを作ることでしか、恩返しはできない」。喪失の苦しみを乗り越え、創作を続ける。

 「京アニが放火された」

 7月18日、都内を電車で移動中、ツイッターでこんな一文を見つけた。冗談だと思ったが、ネットには炎上する第1スタジオの映像や写真が掲載されていた。「頭が真っ白になった」。翌日、焦げ臭さがまだ残る京アニの第1スタジオ(京都市)に足を運び、手を合わせた。実感がわかなかったが、そうせずにはいられなかった。

■  ■  ■

 犠牲者の1人、京アニの名アニメーター、木上益治(きがみ・よしじ)さん(61)は、山本さんが「唯一の師匠」と慕う存在だった。

 出合ったのは、京アニが無名の一アニメ制作会社だったころ。大学卒業後の平成10年に入社し、「小さな会社だ。すぐ有名になってやる」と意気込んでいたところ、そんな思い上がりをくじいたのが木上さんだった。スタジオジブリの高畑勲監督らアニメ界の巨匠に実力を認められていた木上さん。技術力や情熱を目の当たりにし、「弟子入りした」。

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