高騰が続く野菜やコメ。少しでも安く買える場所がないのか探したところ見つけました。「直売所」です。
■都内で開店前から行列
4日朝、行列ができていたのは東京都内の住宅街…。平日の朝から並ぶ人たちの目的は野菜です。
寅さんでおなじみの、京成線・柴又駅から徒歩5分。東京でとれた野菜を扱うJA(農業協同組合)の直売所です。
ここの直売所は10坪程度と小規模ですが、それでもオープンと同時に、開店直後ですが大勢のお客さんが店内にあふれています。
4日に初めて来たという50代の女性はこう話しました。
葛飾区在住(50代)
「キャベツと小松菜を買った。キャベツは少し安かった」
キャベツの卸売価格は一時期のピークは過ぎたものの、平年より高いままで推移しています。そのキャベツが、安いもので1玉200円台と割安です!
客(90代)
「ブロッコリーおいしいから」
こちらの90代女性は、大量のブロッコリーを購入。
客(90代)
「(Q.なぜブロッコリーを大量に購入?)ご近所さんにあげるの」
他にも、ハクサイは1つ208円。ダイコンは1本128円です。
■「直売所」なぜ野菜安い?
この新鮮で安い野菜の数々…。どのように売り場に並ぶのでしょうか?
直売所オープンの2時間ほど前から続々集まる農家さんたち。
農家
「(Q.この野菜はいつ収穫?)こちらのカリフラワーはけさとってきました」
「7時前くらい(に収穫)。葛飾中の野菜が集まる」
ここの直売所の登録農家は66軒。扱うのは基本、地元・葛飾でとれた“とれたて”の野菜ばかり。野菜を持ち込む農家自ら、値段を決める仕組みです。
農家(70代)
「(値段設定の)決まりはないですから、一般の市場より安い、絶対」
昼前には、野菜の棚がスカスカになりました。
JA東京スマイル 葛飾元気野菜直売所
奥山正店長
「ちょっと大量にできちゃったから“袋にいっぱい入れちゃえ”って。同じ値段でも量を多めに入れてしまうことはあるかも」
京王線・千歳烏山駅から徒歩4分。東京・世田谷区にあるJAの直売所でも、オープンと同時に買い物客が殺到し、野菜が飛ぶように売れていきます。
客(40代)
「最近野菜が高くてスーパーだとなかなか買えないが、ここは安いし新鮮なのでよく来る」
ただ、ここの直売所の魅力は野菜だけにとどまりません。
80代女性のお目当ては、精米したてのコメです。1キロ単位で購入できるというコメ…。
ファーマーズマーケット千歳烏山
本橋純店長
「(店の)特色を出すためにコメの精米販売をしている」
玄米で販売し、客の好みに合わせて精米してくれるのです。
客(80代)
「ツヤも違うし鮮度が全然違う。甘くておいしい」
また、各地のJAとのつながりで、独自の仕入れルートを確保。比較的安く、コメを販売することができているといいます。
その強みは去年の“米騒動”でも発揮され…。
本橋店長
「JAという強みを生かして、何とか(入荷が)ゼロにならないようにした」
テレビ朝日