記事のポイント①リコーは、異動や移転時のお祝いを、「寄付」に代えるよう取引先に依頼②サステナビリティ活動の強化に向けて、取引先を巻き込むのが狙い③取引先の祝意は、寄付として小児医療の支援現場などに届ける
リコーは2月5日、人事異動や事務所移転時に送られる祝電や花といった「お祝い」を、社会貢献活動への「寄付」に代えるよう取引先に依頼すると発表した。サステナビリティ活動の強化に向けて、取引先を巻き込みながら進める狙いだ。取引先の祝意は、寄付として小児医療の支援現場などに届ける。(オルタナ編集部=松田 大輔)
寄付先には、特定非営利活動法人ジャパンハート(東京・台東)を予定する。ジャパンハートは、人事異動などで送られるお祝いの花や祝電を、同団体への寄付に代える「こころの花束」という仕組みを企業向けに提供している。
ジャパンハートはミャンマーやカンボジア、ラオスで小児医療の支援に取り組んでいる。日本でも離島やへき地への医療者派遣をはじめ、被災地の支援や小児がんの子どものサポートなどに従事する。
リコーの取引先がお祝いを贈る際、その祝意は寄付として小児医療の支援現場などに届けられることになる。同社・広報室によると、今後は他の寄付先も検討しつつ、社会貢献活動を拡大していきたいという。