石破総理「2馬力選挙はどう考えてもおかしい」に西田亮介氏「何がおかしいかはそれほど自明ではない」


【映像】「2馬力選挙」に対し、斎藤知事の見解は?

 これに対して4日、石破総理は「2馬力の選挙はどう考えてもおかしい。各党の合意は得て選挙のやり方、選挙運動のあり方を確立するのは喫緊の課題」と述べ、斎藤知事は「国会や国において議論される、そして必要があれば改正などの対応がされるものだと認識している」としている。

 石田総理の発言について、日本大学危機管理学部教授/東京科学大学特任教授の西田亮介氏は「『どう考えてもおかしい』という石破総理の発言だが、何がおかしいかはそれほど自明ではない」と指摘した。

「誰にとっておかしいのか、違反者は斎藤知事なのか、立花氏なのか、それとも両者なのかなどと考えていくと、よくわからなくなってくる。意思にかかわらず、『応援された候補者』も違法性を問われるべきだろうか。なお公職選挙法では、それぞれの選挙で使うことができる選挙カーの台数、ポスターの枚数などが決まっている。基本的には自身が当選することを目的にすることになっているが、自分ではなく他人を応援すると応援された人は実質2倍の枚数、台数を使えることになってしまう。それから、『選挙公営』は、選挙運動にかかる費用をある程度公費で負担するという考え方だが、(それが)2倍使えてしまうようにも見える。だけれども、明確に『それがいけない』とも書いていない。だから、とても不公正な印象を受けるが、どのように改正するのか。規制を厳しくすると選挙の自由も損なわれる可能性があり、バランスさせるのは案外難しい」

「報じられているところでは、斎藤知事自身が応援を依頼したわけでもないようだ。この2馬力選挙、直感的におかしいがどこがおかしいのかを詰めていくと意外と『何がおかしいのか』論点が見えにくくなってしまう。でも、多くの人たちが“違和”を感じることはとても大事だ。なぜなら選挙戦に納得感が生じないと、選挙結果も納得できなくなってしまうからだ」
(『ABEMAヒルズ』より)

ABEMA TIMES編集部



Source link