立ち退き拒否で陸の孤島に…道路に包囲された住宅が話題 /中国・江西省


【写真】道路に包囲された住宅

 政府は道路を建設するために、A氏の住宅を迂回する方式で工事を進めた。このために近所の住宅3軒が撤去された上、道路は住宅の地面よりも高く設計され、住宅の屋根が道路の表面とほぼ同じ高さになった。建設チームは、この住宅に住む家族のために特別な道路を作り、外部からの出入りを可能にした。A氏の住宅は道路の真ん中に取り残され、まさに陸の孤島のようになった。

 中国の都市開発や不動産再開発の際に、一部の不動産所有者は補償条件に満足できず、立ち退きを拒否して住宅を撤去させないようにするが、これを中国では「釘子戸(ネイルハウス、くぎの家)」と呼んでいる。A氏は別のメディアとのインタビューで「賭博で負けたような気分だ」と話した。A氏は政府との損害賠償交渉に向けて弁護士を選任したが、選任費用として10万元払ったという。

 住民らはA氏について「チャンスを逃した」という反応を示している。中国のSNS(交流サイト)「微博(ウェイボー)」でもさまざまな意見が見られる。例えば「こぼれた水の前で泣くにはもう遅すぎる」「適切なタイミングで諦めることが重要だ」「A氏の代わりに補償を受けた隣人たちはA氏に感謝しているだろう」「A氏の家を迂回する道路を作るのに建設費がかさんだだろうが、当局は見せしめのためにこのような建設を推進したのだろう」などの意見が相次いだ。

イ・ヘジン記者



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