ポール・マリオ・デイ氏死去:アイアン・メイデンの初代ヴォーカリスト、69歳で永眠

英国を代表するヘヴィメタルバンド、アイアン・メイデンの初期にヴォーカリストを務めたポール・マリオ・デイ氏が、69歳でこの世を去りました。オーストラリアの自宅で安らかに息を引き取ったと報じられています。彼の訃報は、かつてポール氏が所属していたバンド、モア(More)のソーシャルメディアを通じて7月29日に伝えられ、音楽界に深い悲しみが広がっています。

NWOBHMを彩った功績と初期のキャリア

モアは公式声明でポール氏を「NWOBHM(ニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)の重要人物」と称え、1981年の伝説的な「モンスターズ・オブ・ロック」フェスティバルでのパフォーマンスをはじめ、数々の名演を残したその功績を偲びました。ポール・マリオ・デイ氏は、1975年に結成されたばかりのアイアン・メイデンに初代ヴォーカリストとして加入。バンド初のライブステージにも立ちましたが、翌年には脱退という道を選びました。

アイアン・メイデンの初代ヴォーカリスト、ポール・マリオ・デイ氏の肖像。ヘヴィメタル界に貢献した彼の遺影。アイアン・メイデンの初代ヴォーカリスト、ポール・マリオ・デイ氏の肖像。ヘヴィメタル界に貢献した彼の遺影。

アイアン・メイデン以降の輝かしい音楽活動

アイアン・メイデンを離れた後、ポール氏自身のバンドであるモアを結成。1981年にリリースされたアルバム『Warhead』は、そのパワフルなサウンドと歌唱力で高い評価を獲得し、NWOBHMシーンにおける彼の存在感を確固たるものにしました。モアでの成功後も、彼はワイルドファイアー(Wildfire)やスウィート(Sweet)といった複数のバンドで活動を続け、ヴォーカリストとしての才能を発揮し続けました。1986年にはオーストラリアへと移住しましたが、生涯を通じて音楽への情熱を燃やし、精力的な音楽活動を継続していました。

音楽界に残した足跡と追悼

ポール・マリオ・デイ氏の訃報は、彼が築き上げたヘヴィメタル史における重要な足跡を改めて認識させるものとなりました。アイアン・メイデンの初期メンバーとしての貢献、そしてモアをはじめとする数々のバンドでの活動を通じて、彼は多くのファンに感動と影響を与え続けてきました。彼の音楽はこれからも多くの人々に聴き継がれ、その魂はヘヴィメタルシーンに永遠に刻まれることでしょう。音楽界は偉大なヴォーカリストの死を悼み、その功績を讃えます。

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