【バンコク=原川貴郎】安倍晋三首相は4日午前(日本時間同)、訪問先のタイのバンコク郊外で同国のプラユット首相と会談した。両首相は、最近の北朝鮮による弾道ミサイル発射も踏まえ、朝鮮半島の非核化に向けて今後も緊密に連携していくことを確認した。
中国が進出を強める南シナ海の情勢をめぐっても意見交換した。両国間の防衛協力をさらに進めることでも一致した。安倍首相は、日本人拉致問題の早期解決に向けた協力を求め、プラユット氏の理解を得た。
また両首相は、日タイ両政府が10月31日、インフラ案件での協調融資など第三国を対象にした新たな協力を可能とする日タイ・パートナーシッププログラム(JTPP・フェーズ3)の改訂・署名を行ったことを歓迎した。