沖縄県・尖閣諸島(石垣市)周辺の領海で今月上旬、日本漁船が中国海警局の船に追尾されたことを受け、県と県漁業協同組合連合会などは25日、国に対し、中国政府への再発防止の働き掛けや、領海内で操業する漁船の安全確保を要請した。
要請書は外相と国土交通相、農林水産相宛てに提出。「尖閣諸島周辺海域で頻発する中国公船の本県漁船に対する威嚇行為は、不測の事態を招く恐れをはらんでいる。今回のような事態は断じてあってはならない」と指摘している。
県によると、外務省の担当者は「これまでも外交を通じ抗議してきた。今後も毅然(きぜん)とした対応を取る」と応じたという。