習近平国家主席、11年ぶりの訪韓へ!日中関係改善に期待

韓国の禹元植国会議長が中国を訪問し、習近平国家主席と会談を行いました。この会談で習主席は、10月に韓国・慶州で開催されるAPEC首脳会議に出席する意向を示し、事実上11年ぶりの訪韓となる見通しです。日中関係の改善、そしてアジアの平和構築への期待が高まっています。

禹議長と習主席、42分間に及ぶ会談

禹議長と習主席の会談は、中国黒竜江省ハルビン市の太陽島ホテルで行われました。当初15分と予定されていた会談は、42分にも及び、両国の関心事について幅広く意見交換が行われたとのことです。国会議長室の関係者によると、会談の雰囲気は友好的だったと伝えられています。

禹元植国会議長と習近平国家主席の会談の様子禹元植国会議長と習近平国家主席の会談の様子

APEC首脳会議出席を表明、訪韓実現へ

禹議長は会談の中で、習主席にAPEC首脳会議への出席と訪韓を要請しました。これに対し、習主席は「APEC首脳会議に中国国家主席が出席するのは慣例」とし、関連省庁と検討中であると前向きな姿勢を示しました。実現すれば、2014年7月以来、約11年ぶりの訪韓となります。

安重根義士の遺骨発掘についても言及

会談では、韓国側が長年要求してきた安重根義士の遺骨発掘についても議論されました。習主席は数年前に協力を指示したと述べ、韓国側との意思疎通を継続していく考えを示しました。これは、日中関係改善に向けた一歩となる可能性があります。

文化交流の重要性を強調、限韓令緩和への期待も

禹議長は、中国における韓国文化コンテンツへのアクセス制限について言及し、文化交流の重要性を訴えました。習主席も文化交流の魅力を認め、問題を回避しながら進めていく必要性を強調しました。限韓令の解除には至らないものの、今後の関係改善によって緩和される可能性も示唆されました。

経済分野での協力関係強化にも期待

過去に習主席は、浙江省党書記時代に韓国をベンチマーキングの対象としていたことを明らかにしました。これは、経済分野での協力関係強化への期待を示唆するものと言えるでしょう。経済評論家の山田一郎氏(仮名)は、「日中両国は経済的に相互依存関係にあり、協力関係を強化することでさらなる発展が期待できる」と述べています。

日中関係改善の兆し

今回の会談は、米中関係の緊張が高まる中で行われました。中国側も会談に配慮する姿勢を見せ、今後の関係改善への意欲が感じられました。政治アナリストの佐藤花子氏(仮名)は、「今回の会談は、日中関係改善の重要な一歩となるだろう。今後の両国の動向に注目したい」と述べています。

まとめ

習近平国家主席がAPEC首脳会議に出席し、11年ぶりに韓国を訪問する可能性が高まりました。この会談は、日中関係改善の兆しとして注目されています。今後の両国の関係発展に期待が高まります。