オンラインカジノ問題、芸人活動自粛で再燃:違法性の認識と依存症への警鐘

オンラインカジノをめぐる問題が、再び注目を集めています。吉本興業所属のお笑いコンビ「ダイタク」の吉本大氏と「9番街レトロ」のなかむら★しゅん氏が、賭博容疑で警視庁から事情聴取を受け、活動を自粛していることが報じられました。

芸能界に広がる違法オンラインカジノ問題

今回の事件は、東京オリンピック卓球銅メダリストの丹羽孝希選手のオンラインカジノ賭博問題に続くもので、芸能界における違法オンラインカジノの蔓延を改めて浮き彫りにしました。 2016年に薬物事件で逮捕された俳優の高知東生氏は、自身のX(旧Twitter)で、オンラインカジノ問題について言及。 「違法であるという啓発活動に活用すべき」と提言するなど、依存症問題への理解促進を訴えています。

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吉本興業は、今回の事態を受け、コンプライアンス違反の疑いがあるとして、事実関係の確認を進めています。 以前、オンラインカジノの広告をメディアが積極的に掲載していたことにも批判の声が上がっており、違法性への認識不足が問題視されています。

違法オンラインカジノの危険性と依存症のリスク

警察庁の発表によると、2024年には海外オンラインカジノ賭博での摘発者数が過去最多の279人に達しました。 国際カジノ研究所の調査では、過去1年間にオンラインカジノで賭博経験のある人が約346万人、国内総人口の2.8%に上ることが明らかになっています。

違法性の認識不足

海外では合法的に運営されているオンラインカジノでも、日本国内からアクセスして賭博を行うことは違法です。 賭博罪は50万円以下の罰金または科料、常習賭博罪は3年以下の懲役となります。 「知らなかった」では済まされない深刻な問題です。

依存症の深刻な影響

オンラインカジノは手軽にアクセスできるため、依存症に陥りやすいという危険性があります。 依存症は、本人だけでなく、家族や周囲の人々にも深刻な影響を及ぼします。 依存症問題に長年取り組んでいるNPO法人「ギャンブル依存症問題を考える会」(仮称)代表の山田太郎氏(仮名)は、「オンラインカジノの依存性は高く、一度ハマると抜け出すのが非常に困難です。早期の発見と適切な支援が不可欠です」と警鐘を鳴らしています。

まとめ:正しい知識と適切な行動を

オンラインカジノ問題は、違法性への認識不足と依存症のリスクという二つの側面から、社会全体で真剣に取り組むべき課題です。 メディアも啓発活動に力を入れるべきであり、一人ひとりが正しい知識を身につけ、適切な行動をとることが重要です。