ラファエルが明かす自衛隊の特殊部隊時代:エリートが感じた「退屈」と退官の真実

チャンネル登録者数170万人を超える人気YouTuber、ラファエルが自身の知られざる過去、特に自衛隊時代の経験について詳細を語った。白い仮面と豪快なライフスタイルで知られる彼だが、その経歴には意外な一面があった。約10年にわたりYouTube界を牽引するラファエルは、元自衛隊員であり、その当時の部隊は「隊員ですら知らないような」特殊な存在だったという。なぜ彼は自衛隊に入り、どのような環境で過ごし、そしてなぜ退官を選んだのか。その道のりを語ったインタビューから、YouTuberラファエルのルーツに迫る。

自衛隊への道:学歴ではなく適性が導いた配属

ラファエルは、中学時代は真面目だったものの、勉強を怠った結果、地元の普通科高校に落ち、定時制高校に進んだ。卒業後、特別な学がない中で就職を考えた際、友人が自衛隊に入隊したことや、公務員としての安定性に魅力を感じ、自身も自衛隊に入ることを決めたという。

入隊後、約半日かけて行われる適性テストの結果に基づき、隊員はそれぞれの能力に合った部隊に配属される。最初の3ヶ月間の新人教育訓練を終えた後、配属された部隊を基本的に一生変わることはない。ラファエルが配属されたのは、まさにその適性によって選ばれた部隊だった。

「隊員も知らないような」特殊な通信系の部隊

彼が所属していた部隊は、自衛隊内部でもその存在が広く知られていない、特殊な通信系の部隊だったと明かす。具体的な部隊名は伏せられたが、ニュースで耳にする特殊作戦群のような「ジャンル」に属するという。この部隊に入るには高い頭脳が必要とされ、学力というよりもIQのようなものが関係しているのかもしれないとラファエルは語る。

エリートとしての「優秀さ」と「退屈」

自衛隊の訓練は一般的に厳しいとされるが、体力に自信があったラファエルにとっては全く問題なかったという。むしろ、体力があることが優秀と評価される環境で、彼は常に優秀だったため、しんどいと感じることは少なかった。「外の世界の方がしんどい」ことを知っている中途採用の隊員は辞めない傾向にあるのに対し、自衛隊しか知らない新卒者は厳しさから辞めてしまうことがある、と分析する。

しかし、優秀であるが故に、ラファエルは自衛隊時代を「暇だった」と振り返る。どこに行っても優秀な人間は時間ができるものだと感じており、その余った時間で様々なことを考えてしまうという。自分がどこまでできるか、その限界が見えてしまう環境は彼にとってつまらなく、その退屈さが余計な思考を巡らせることになった。

退官の理由:「お金」と「評価」への飽くなき欲求

自衛隊を辞めるきっかけの一つは「お金」だったと正直に語る。しかし、単にお金のためというよりは、営業職のような歩合制の仕事の方が自分に向いているのではないか、自分の働きが直接的に評価される環境に身を置きたい、という思いが強くなった。

公務員である自衛隊は年功序列が基本だ。ラファエルは自身が明らかな出世コースに乗っていたにも関わらず、自分よりも評価されていないと感じる先輩たちに給料で追いつけない現実に矛盾を感じ始めた。自分の能力の限界に挑戦し、その最大限の評価を得られる場所に行きたいという欲求が、彼を自衛隊退官へと駆り立てたのである。

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