フジテレビ会見乱入で強制退場!大ヒンシュクの「迷惑系YouTuber」が絶滅しない厄介すぎる理由


 注目度が非常に高かったフジテレビの「やり直し記者会見」(1月27日)で、ほんの少しだけ話題になったのが、迷惑系YouTuberの乱入である。 フジテレビ側はプライバシー保護のために10分遅れの放送・配信を各社に求めたが、この人物だけはTikTokで生配信を行ったため、注意を受けたのちに強制退場となったという。 1回目の会見で記者や動画撮影を制限したことで批判を浴びたフジテレビが広く門戸を開いた結果であるが、さすがにこの強制退場に異論がある人はほとんどいないだろう。 このYouTuberは「私人逮捕系YouTuber」でもあり、2023年には名誉毀損の疑いで逮捕されるなど(その後、不起訴処分)、たびたび問題を起こしていた。 問題を起こす迷惑系配信者はこの人物だけではない。

 2024年には、焼肉店でテーブルに土足で上がるなどし、その様子を配信していた男性が威力業務妨害で懲役10カ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡されている。 こういった迷惑系は海外にもいて、世界的に有名な迷惑系配信者「ジョニー・ソマリ」も、昨年大阪で威力業務妨害罪で罰金20万円。その後、韓国でも騒ぎを起こして在宅起訴されたという。

 なぜこのような「迷惑系配信者」が次々と登場し、ある意味で「成功」してしまうのか。彼らが配信を続ける分かりやすい動機である「収益化」も含め、それ以外の背景を5つに分けて分析する。 1.目立つことでの 「収益化」

 YouTubeのようなプラットフォームでは、動画の再生回数が収益化に直結する。再生回数が増えれば、それに比例して広告収入も増える仕組みである。ここで重要なのは、「目立つこと」が収益に繋がるという点だ。 すでに散々言われていることではあるが、露悪的な内容や過激な言動は、視聴者を引き寄せやすく、その結果、再生回数を増やしやすい。そのため、配信者は自主規制を無視してでも目立つことに注力しがちで、しばしば社会的に不適切な行動に出る。 この「お金を儲けたい」という動機はシンプルだが、配信者が過激化していく根本的な原因の一つと言える。 2. 承認欲求の充足

 「迷惑系配信者」に限らず、SNSを利用する多くの人々が抱えるのが、承認欲求である。インフルエンサーや配信者は視聴者からのリアクション、コメント、そして「いいね!」が直接的なモチベーションとなる。 迷惑系配信者の中には、その行動が極端であるほど、視聴者の反応が強く返ってくることを理解し、自己の存在価値を確かめるために過激な行動を取る者も多い。 視聴者からの賞賛や支持によって自信を得る。そして「目立ち続けるため」にさらに過激な行動を取る、という負のスパイラルが起きやすい。承認欲求が満たされる過程で配信者はさらに注目を集めようとし、次第に社会的規範を無視した行動に出るのである。



Source link