『ジークアクス』の「赤/白ガンダム」賛否割れ…けどそれ「意図されたもの」かもよ?


意図してネガに振る意味は…?

【画像】キモい? カッコいい? こちら賛否割れてしまった赤と白の「ガンダム」&「ガンダムEX」です(28枚)

 従来の「ガンダム」シリーズのメカデザインとは確かに趣を異にするもので、あまり好意的ではない感想すら見られます。ただその「立ち位置」を考えれば、これはこれで意図的なものかもしれません。

「立ち位置」が、シリーズの他作品と大きく異なる「ガンダム」といえば、2024年10月に公開された『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』に登場する「ガンダムEX」が挙げられるでしょう。このガンダムEXは明確に敵役として登場しており、そしてそのデザインに対し「気持ち悪い」といったネガティブな声が聞かれました。

 その理由は、『復讐のレクイエム』に登場する「ザクII」などほかのモビルスーツと比べ、「異質」に描かれている点にあるといえるでしょう。顔つきは骸骨を思わせ、そしてその挙動も、滑らかさや速さといった点で明らかに別モノでした。それが、主人公サイドのジオン公国軍を圧倒的な強さで蹂躙(じゅうりん)します。個人的な感想になりますが、その姿にヒロイックな要素はなく、素直に恐怖といえるものでした。特に物語序盤は、主人公たちの勝ち筋など見当もつきません。

 これが意図的に演出されたものであるのは明らかでしょう。倒すべき敵が強く怖いほど、打倒に燃える主人公たちに肩入れでき、打倒がかなった際の大いなるカタルシスを期待してさらに物語へ没頭していくというわけです(そして素直にそのような展開にはならない点が、実に「ガンダム」作品らしいといえるでしょう)。

 ひるがえって『ジークアクス』の「ガンダム」は、主人公サイドにあるものの、上述したようにそのメカデザインは「素直にヒロイック」とはいえないとして賛否、割れてしまっています。そのように「ネガティブな反応をされること」がもし意図的なものであるとしたら、そこには相応の「狙い」があるはずです。

 考えてみれば、先行公開版『Beginning』で明かされていない要素や、例の「謎の現象」などもあり、素直に信用しきれない部分があるのは否めないでしょう。

 そうなると……「シュウジ」って、とんでもない「爆弾」を抱えているかもしれませんね。

マグミクス編集部



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