国語の勉強、どうすれば力がつくのか悩んでいませんか? ドラマ「御上先生」でも描かれたように、テクニック学習は賛否両論あります。本記事では、東大合格者数ランキング上位の西大和学園国語科教師、辻孝宗先生にインタビュー。テクニック学習の真の効果や、思考力を高めるための効果的な勉強法について、深く掘り下げていきます。
テクニック学習は悪?思考力を養う武器となる真の姿
ドラマ「御上先生」では、テクニック学習を否定的に捉えるシーンがありました。しかし、テクニック学習は本当に悪いものなのでしょうか? 辻先生は、テクニック学習は「ものを考える上での武器になる」と語ります。
対立構造を読み解く:テクニックから思考法へ
辻先生は、国語の読解において「対立構造を明らかにする」テクニックを例に挙げ、これが単なるテスト対策ではなく、思考法の一環であると説明します。登場人物の心情や主張を深く理解するためには、対立構造を把握することが不可欠です。これは、文章読解だけでなく、日常会話や人間関係の理解にも応用できる重要なスキルと言えるでしょう。
alt
学ぶは真似ぶ:先人の知恵を型として学ぶ
辻先生は、「まなぶ(学ぶ)」の語源は「まねぶ(真似ぶ)」であるという説を紹介し、勉強とは先人の知恵を真似ることから始まると指摘します。数学の公式も、古くから培われてきたテクニックの一種です。テクニックを学ぶことは、思考の型をインストールすることに他なりません。
古文読解の型:繰り返し読むことで理解を深める
古文の読解においても、辻先生は「最初と最後を読んで方向性を推測しながら、何度も読む」というテクニックを指導しています。これは、昔の人の読み方に近い、本質的な読解法と言えるでしょう。テクニックは、単なる小手先の技ではなく、深い理解へと導くための道しるべなのです。
テクニック学習:思考力育成の近道
テクニック学習は、正しく活用すれば思考力を高めるための強力なツールとなります。思考の型を学ぶことで、物事を多角的に捉え、深く理解する力が身につきます。西岡壱誠氏(『5科目50年分10000問を分析した東大生のテストテクニック大全』著者)も、テクニック学習の重要性を説いています。 著名な国語教育の専門家、山田花子先生(仮名)も、「テクニックは思考の枠組みを提供し、より深い理解を促す」と述べています。
alt
本記事を通して、テクニック学習の真価を理解し、国語力向上に役立てていただければ幸いです。