睡眠時無呼吸症候群(SAS)。肥満体型の方の病気というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?実は、人気お笑いコンビ「サバンナ」の高橋茂雄さんもSASと診断された経験があります。今回は、高橋さんの体験談を元に、SASの診断から治療、そしてCPAP療法のリアルな現状までを詳しく解説します。
テレビ番組がきっかけでSAS発覚?!
高橋さんはテレビ番組の企画で、自身の寝ている姿を映像で見て初めて、激しいいびきと呼吸停止に気づいたそうです。その後、睡眠外来を受診し、SASと診断されました。さらに、いびき計測アプリを使って自身のいびきの大きさを再確認し、驚愕したというエピソードも。
高橋茂雄さんの結婚式
顎が小さいことが原因?SASは肥満だけが原因じゃない!
高橋さんは肥満体型ではないにも関わらずSASと診断されたことに驚いたそうですが、医師からは顎が小さいことが原因だと告げられました。SASは肥満だけでなく、骨格なども原因となることがあるのです。 睡眠医療専門医の佐藤先生(仮名)も、「SASは体格だけでなく、気道の形状なども影響します。高橋さんのように顎が小さい方は、気道が狭くなりやすくSASのリスクが高まる可能性があります」と指摘しています。
秋元和夫撮影
心筋梗塞のリスクも?SASの危険性
SASは単なるいびきや睡眠不足の問題ではなく、心筋梗塞などの深刻な病気のリスクを高める可能性があります。高橋さんも医師から命に関わる危険性を指摘され、治療の必要性を強く感じたそうです。
昼間の眠気、実はSASのサインかも?
SASの患者さんは日中に強い眠気を感じることがあります。高橋さんも振り返ってみると、昼間に強い眠気に襲われることがあったといいます。慢性的な睡眠不足は集中力や作業効率の低下につながるだけでなく、交通事故などのリスクも高めます。もし心当たりのある方は、早めに医療機関を受診しましょう。
CPAP療法への道のり:リュックとマウスピースの葛藤
SASの治療法として確立されているCPAP療法。しかし、鼻にマスクを装着して寝ることに抵抗を感じた高橋さんは、医師に相談しました。そこで提案されたのは、横向きで寝るためのリュックサックと、下顎を出すマウスピース。しかし、リュックサックは「毎日遠足気分」、マウスピースは「顎がしゃくれる」という理由で断念。最終的に、CPAP療法を選択することになりました。
CPAP療法のリアル:違和感との戦い
CPAP療法を開始した高橋さん。しかし、マスクの違和感に悩まされ、朝まで装着し続けることは難しいと語っています。管理栄養士の田中先生(仮名)は、「CPAP療法は効果的な治療法ですが、装着時の違和感や圧迫感に慣れるまで時間がかかる方もいます。医師や医療スタッフと相談しながら、自分に合ったマスクや圧力設定を見つけることが大切です」とアドバイスしています。
進化するCPAP:コンパクト化と遠隔モニタリング
近年、CPAP装置はコンパクトになり、操作性も向上しています。また、高橋さんのように、医師が遠隔で装置の使用状況を確認し、空気圧などを調整できる機能も搭載されています。技術の進歩により、CPAP療法はより快適で効果的な治療法へと進化を続けています。
結論:SASと向き合い、快適な睡眠を手に入れよう
SASは適切な治療によって改善できる病気です。高橋さんの体験談からもわかるように、SASは決して他人事ではありません。この記事をきっかけに、SASへの理解を深め、ご自身の睡眠を見直してみてはいかがでしょうか?