香川県といえば、ツルっと喉越しの良い讃岐うどんが有名ですよね。お土産ももちろんうどん!というイメージが強いですが、最近、一風変わったお土産が登場し話題を呼んでいます。なんと、うどんの出汁を再現した入浴剤「さぬきうどんの香湯」です。今回は、このユニークな入浴剤の魅力に迫り、香川の魅力を新たな視点からご紹介します。
食べるだけじゃない!うどん出汁で癒しのバスタイム
高松空港には、うどん出汁が出る蛇口があるほど、香川県民にとってうどんは身近な存在。しかし、お土産は「食べるうどん」が定番でした。「道の駅 源平の里むれ」(高松市牟礼町)のスタッフ久保陽平さんは、この現状に疑問を抱き、食べる以外のうどん体験を模索し始めました。
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「人がうどんの器に入る」という斬新な発想から、湯船=うどんの器、そして入浴剤へと繋がっていきました。まさに、自分がうどんになる体験!このユニークなアイデアは、道の駅を運営する「四国にぎわいネットワーク」の「やってみまい」(やってみなさいの意の讃岐弁)精神にも後押しされ、商品化へと動き出しました。
本格的なうどん出汁の香りを再現
2023年1月に企画が承認されると、7月には道の駅で販売しているかけうどん風、ぶっかけうどん風の2種類の出汁をベースに、長野県のメーカーに香りの再現を依頼。8月には試作品が完成し、昆布や鰹節の香りが忠実に再現された、ほぼ完成形に近い出来栄えとなりました。メーカーによる香りの最終調整を経て、9月には商品が完成。香りの強すぎない、切れの良い仕上がりにこだわったそうです。
「さぬきうどんの香湯」誕生秘話
当初800個限定販売予定だった「さぬきうどんの香湯」は、予想をはるかに超える人気ぶりで、追加発注を重ね、3000個以上を売り上げました。うどん県発の斬新なお土産として、地元メディアはもちろん、全国ニュースでも取り上げられ、大きな話題となりました。
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香川観光の新定番となるか?
「さぬきうどんの香湯」は、食べるだけじゃないうどんの新しい楽しみ方を提案する、香川土産の新定番となる可能性を秘めています。旅の疲れを癒すバスタイムで、心も体もほっこり温まりながら、うどん県ならではのユニークな体験を味わってみてはいかがでしょうか。
今後の展開にも期待大!
久保さんのようなチャレンジ精神あふれる人材によって、香川の観光産業はますます盛り上がりを見せています。うどんを軸とした新たな商品開発や、地域活性化への貢献など、今後の展開にも期待が高まります。有名フードライターの山田香織さんも、「さぬきうどんの香湯は、五感でうどんを味わうという新しい体験を提供する画期的な商品。香川の魅力を再発見できる素晴らしいお土産です。」と絶賛しています。