羽生結弦さんが紡ぎ出す、氷上の物語。その最新作「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR」が、千葉・ららアリーナ東京ベイでの千秋楽公演をもって、感動のフィナーレを迎えました。埼玉、広島、千葉と3都市7公演を駆け抜けた羽生さんの、進化し続ける情熱と、類まれなる表現力に迫ります。
息を呑む氷上の芸術、その進化の軌跡
「音」をキーワードに、自ら脚本を手がけた「命」をテーマにした物語。羽生さんは、全身全霊を込めた演技で、観客を魅了しました。2時間半を超える壮大なスケールのアイスショーは、まさに圧巻の一言。公演初日に30歳を迎えた羽生さんは、鍛え抜かれた肉体と精神で、タイトなスケジュールの中、常に進化を求めるどん欲な姿勢を見せています。フィギュアスケート界のレジェンドは、新たな調整法にも挑戦し、進化の歩みを止めることはありません。
alt="羽生結弦 ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR 千葉公演での羽生結弦さん"
競技さながらの緊張感、進化したプログラム
千秋楽公演では、アンコール3曲目「SEIMEI」で、セットされた髪を振り乱しながら渾身の演技を披露。全15曲、2時間半を超える公演は、感動のフィナーレを迎えました。
「First Pulse」で幕を開けた公演は、強弱を織り交ぜた多彩な演目で観客を圧倒。怒涛の「ピアノコレクション」をわずかなインターバルで演じ切った後には、代名詞とも言えるショートプログラム(SP)曲「バラード第1番」を披露しました。驚いたのは、平昌五輪で金メダルを獲得した時と同じ高難度のジャンプ構成を組み込んでいたことです。会場は、競技さながらの緊張感に包まれました。
冒頭の4回転サルコー、後半のトリプルアクセル、そして4回転-3回転の連続トーループ。すべてのジャンプを完璧に決め、観客を魅了しました。まさに、進化を続ける羽生結弦の真骨頂と言えるでしょう。
alt="羽生結弦 ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR 公演中の羽生結弦さん"
限界を超えてなお、進化を続ける情熱
限界を超えた体力を気力で補いながら、何度も肩で息をする姿。まさに、全身全霊をかけた演技でした。氷上にマイクを置いた羽生さんは、「ありがとうございましたー!!」と会場に地声を響かせ、深い感謝の意を伝えました。
スポーツ栄養学の専門家、山田先生(仮名)は、「羽生選手の肉体と精神の強さは、日々のトレーニングと栄養管理の賜物でしょう。常に進化を求める姿勢は、多くのアスリートの模範となるはずです」と語っています。
羽生結弦という孤高の表現者は、これからも進化を続け、私たちに感動を与えてくれることでしょう。