立憲民主党の野田代表は10日、自らのホームページにコメントを掲載し、高額療養費の自己負担の上限額を引き上げる政府の方針について、「いったん凍結すべきだ」と訴えた。
医療費が高額になった場合に患者の負担を抑える「高額療養費制度」をめぐって、政府は自己負担の上限額を8月から段階的に引き上げる方針を決めている。これに対し患者団体などから「治療を続けられなくなる」と見直しを求める声があがり、石破首相は再検討する考えを示している。
野田氏は、国政の動きや自らの考え方を記した「かわら版」と称する所感の中で、「がん患者などの方々の意見をよく聞いた上で、その対象や方法を含め、再検討すべきだ」と強調。
その上で、自己負担の上限額引き上げについて、「8月から始まるが、いったん凍結すべきだ」との考えを示した。
これまでに立憲は2025年度予算案について、修正を要求する項目をまとめ、高額療養費の自己負担の上限額引き上げの凍結も盛り込んでいる。
野田氏は「引き上げがないと国費で約200億円減少となる。立憲民主党はこの200億円を取り入れた予算修正案を提出する予定だ」と訴えた。
フジテレビ,政治部