芸備線の備後落合駅で発生した車両トラブルにより、10日の運行再開が延期となりました。大雪の影響で運休が続いていた区間を含む、利用客への影響が懸念されています。
備後落合駅で車両トラブル発生、運行再開は11日以降に
JR西日本は10日、芸備線の備後落合駅(広島県庄原市)において、安全確認のための臨時列車に不具合が発生し、運行再開に遅れが生じていると発表しました。5日から大雪の影響で運休していた備後落合―三次間は、10日午後の運行再開を予定していましたが、このトラブルにより10日の運行はすべて中止となりました。
備後落合駅の風景
JR西日本中国統括本部によると、午前10時ごろ、備後落合駅に停車中の臨時回送列車(2両編成)の運転士から「車両に不具合が起きた」と広島指令所に連絡がありました。この臨時列車は、雪の影響で運休していた区間の線路や踏切の安全確認を行うために運行されていました。
運行再開に影響、約100人に影響
トラブルの原因は現在調査中で、別の列車による牽引の準備が進められています。この影響で、10日午後に運行予定だった計9本が運休となり、約100人の利用客に影響が出ました。JR西日本の担当者は「11日始発からの運行再開を目指し、対応を急いでいる」と述べています。
赤字路線の芸備線、今後の行方は?
広島県と岡山県を結ぶ芸備線は、赤字路線として知られています。一部区間では存廃を含めた議論が行われており、今後の動向が注目されています。「再構築協議会」では、地域住民の意見も踏まえながら、持続可能な運営方法について議論が進められています。
鉄道ジャーナリストの山田一郎氏(仮名)は、「今回のトラブルは、赤字路線が抱える脆弱性を改めて浮き彫りにした。厳しい経営状況の中で、安全運行を維持していくためには、地域社会との連携強化が不可欠だ」と指摘しています。
芸備線の車両
まとめ:一日も早い復旧を願う
今回の車両トラブルにより、芸備線の運行再開がさらに遅れることになりました。利用客の皆様にはご迷惑をおかけしますが、一日も早い復旧を願うばかりです。今後の運行状況については、JR西日本の公式ウェブサイトなどでご確認ください。