静岡県内の街並みや観光スポットなどを織り込んだご当地ソング「思い出の交差点」の県民認知度が8割を超えるなど、伸びやかな歌声と爽やかなルックスで高い評価を集めるシンガー・ソングライターの太田克樹さん(26)。静岡県立大在学中にコンテストで優勝したのをきっかけに平成27年にCDデビュー。来年7月の歌手生活5周年に向け、ライブや作詞作曲などの活動も強化する計画で、静岡から全国区のシンガー・ソングライターとしての飛躍を視野に、気合がみなぎる。(那須慎一)
--足元の活動状況は
「28年に発表した『思い出の交差点』は歌謡曲調で、当初は『正直、自分に歌いこなせるのか』と心配に思っていましたが、発売後200軒近くスナックを回ったり、イベントで歌うといった取り組みを通じ、県民の8割の方がこの曲を知っている、という調査結果が出ました。お子さんからお年寄りまで僕のことを知っていただけたという意味も含め、今ではとても大切な曲になっています。この曲で広がったファンの方々に向け、精力的にライブやイベントなどに取り組んでいます」
--元々、歌手を目指していたか
「いいえ。中高ではプロサッカー選手を目指していました。大学に入学し、軽音楽サークルでボーカルを務めたりし、『歌がうまいね』と言って頂くことが増え、歌うことが気持ちよくなっていきました。在学中の27年、(TOKAIケーブルネットワークのカラオケ番組のコンテストの)初代トコカラグランプリを受賞し、7月にCDデビューという機会を頂きました。それでも就職するかどうか悩みましたが、自分の歌で元気になってくれる人がいて、歌う意味があるんだと心を強くし、歌手の道を選びました」