ローソンは7日、店舗の駐車場を車中泊用に有料で提供するサービスを月内に始めると発表した。ホテルの宿泊費高騰や旅行スタイルの多様化を踏まえた取り組みで、夜間の集客拡大や駐車スペースの有効活用を図る。
サービスは14日から、千葉県南房総市や鴨川市など同県内の6店舗で開始する。来年6月末まで実証実験として行い、順次、他地域への拡大を検討する。
利用料金は1区画(駐車スペース2台分)につき1泊2500~3000円で、利用時間は午後6時から翌朝の午前9時まで。店舗のトイレを利用でき、充電用の設備やゴミ袋も提供される。オンラインでの事前予約が必要で、1店舗あたり1台から始める。キャンピングカーの業界団体・日本RV協会の基準を満たした車中泊施設「RVパーク」として展開する。
これまでにもコンビニの駐車場で仮眠を取る来店客らは多かった。駐車場の広さや利用状況は店舗により異なるため統一したルールはなく、長時間に及んだ場合は個別に注意することがあったという。同社は「全国の店舗網を活用し車中泊場所の選択肢を増やしたい」としている。